【キミにきめた!公開記念】「幻のポケモン ルギア爆誕」ロケット団の純愛映画だった!

劇場版 ポケットモンスター
幻のポケモン ルギア爆誕(1999)

監督:湯山邦彦
出演:松本梨香、
大谷育江、飯塚雅弓、
関智一、山寺宏一、
浜田雅功etc

評価:70点

今週末に劇場版ポケットモンスター第20作目「キミにきめた!」

が公開されます(「劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒き英雄 ゼクロム」「白き英雄 レシラム」は2作で1作品扱い)。今回の「キミにきめた!」は何といっても、ポケモン好きなら誰しもが知っている、サトシとピカチュウの出会いが描かれるというもの。まるで「STAND BY ME ドラえもん」さながらの原点回帰が伺えます。

Netflixにポケモン映画がアップされていたので、今回は2作目「幻のポケモン ルギア爆誕」を観てみました。これが、非常に切ない物語でしたよw

「幻のポケモン ルギア爆誕」あらすじ

ポケモンコレクターであるジラルダンは幻のポケモンことルギアを捕まえようとしていた。ルギアを捕まえるためにはルギアを呼ぶには火の神ファイヤー、氷の神フリーザー、雷の神サンダーを捕らえる必要がありラピュタさながらの空飛ぶ要塞から、ハンティングをしていた。そんな野望を抱えるジラルダンの前に、サトシが立ちはだかり…

ロケット団の純愛映画

ポケモン映画と言えば、悪役が2組現れる。一組はロケット団。もう一組は真のボスキャラです。ロケット団は「珍しいポケモンや強いポケモンを集めて最強のポケモン軍団を作り、世界征服をする」という目標を立てている。こう聞くと悪の集団だと思うのだが、サトシの前に立ちはだかるムサシ・コジロウ・ニャースは結構良いやつだったりする。「セレビィ 時を超えた遭遇」の時は、暴走したセレビィを鎮め平和を取り戻そうとサトシに協力しようとしている。そんなムサシ・コジロウ・ニャースの良い側面が堪能できる作品が本作と言えよう。

その前に、一つ説を唱えておきたい。それは「ムサシ・コジロウ・ニャースはサトシのことが好きなのでは?」という説です。
本作で、ムサシ・コジロウ・ニャースはひっきりなしにサトシとピカチュウのストーカーをしている。特に野望の邪魔になるからサトシを消すとか、組織からの命令とか、そういう理由ではなく、単純にサトシたちの動向が気になってついていくのです。

そしてロケット団と同じ志を持つジラルダンがサトシの前に立ちはばかると、サトシになんとか振り向いてもらおうと支援をしまくります。サンダーとピカチュウの会話をニャースが翻訳してあげたり、サトシがピンチになると、「俺たちに任せろ!大災害を前に悪も正義もないんだ!」と熱い言葉を投げかけ、全力でフォローするのです。しかも、観ていると、別にムサシ・コジロウ・ニャースはルギアがほしいわけでもないのです。

もうこれは「愛」の物語にしか見えません。サトシは、ピカチュウないしポケモンに愛を捧げているムツゴロウさんもビックリなポケモン愛好家。カスミやフルーラの微かな恋心や好意なんかガン無視するぐらい鈍感な男。そんな彼に、少しでも振り向いてもらおう、自分たちの愛に気づいてもらおうとするムサシ・コジロウ・ニャースの行動に切なくなりました。

正直、本作の悪役ジラルダンが地味過ぎるので、作品としては微妙だったりするのですが、ロケット団の純愛物語として観ると胸熱な物語と言えよう。

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