「県警対組織暴力」、「日本で一番悪い奴ら」の原点!

県警対組織暴力(1975)
Cops vs. Thugs(1975)

県警対組織暴力

監督:深作欣二
出演:菅原文太、松方弘樹
梅宮辰夫etc

評価:90点

近年huluやNetflix,
Amazonプライムビデオ
とVOD産業がしのぎを削っている。

昨年秋にアメリカから
進出したNetflix
日本未公開映画に
力を入れており、
邦画に強いhuluと
棲み分けができていたのだが、
なんと先日Netflixを見たら
ヤクザ映画が大量に
入荷しているではありませんか!

Netflixは本格的に、
日本のVOD業界を牛耳ろうとしているのが
伺えたところで、今回深作欣二の
東映ヤクザ映画「県警対組織暴力」を観たぞ!

「県警対組織暴力」あらすじ

昭和三十八年、西日本の倉島では
暴力団同士の抗争が続いていた。
倉島警察署刑事課の久能徳松は、
大原組と幼なじみ、竹馬の友という
こともあり汚職にまみれていた。
警察やヤクザ両方をやりこめる
久能だったが、県警本部捜査第二課の
海田警部補が倉島警察署に
派遣されてから窮地に立たされていく…

「日本で一番悪い奴ら」の原点?

本作を観てブンブンは妙に既視感の
ある映像の連続で「あれーどっかで
観た気が…」と思っていた。

しばらく悩み、
それが「日本で一番悪い奴ら

」だと
いうことに気がついた。

直接は言及されていないが、
白石和彌監督は恐らく
「県警対組織暴力」を観ているはずである。

汚職警官が、長年掛けて創り上げてきた
警察とヤクザ側のユートピアが、
ひょこんなことから崩れて、
青春が終わっていく哀愁さはもちろん、
狭い路地の中犯人を
パトカーで追い回す描写、
Barで魅せる汚職描写など
構図が同じ部分があまりにも
多いのだ。

そして、同時に「県警対組織暴力」の
魅力も伝わってくる。
戦後、就職先に困り彷徨っていたら、
たまたま警察になった男と
たまたまヤクザになった男。
二人は友人同士で、
竹馬の友であり続けるためにも、
互いの罪は黙認しあっていた。

しかし、買収できない人物が現れて、
そのユーロピアが崩れると同時に
二人の男の友情ももろく砕け散る
切なさ。ヤクザ映画って荒々しい
まさに仁義なき戦いが描かれている
イメージが強いが、本作は人情が
垣間見える作品でドンドン引き込まれていった。

最凶のバトルシーンに注目

県警対組織暴力

そして本作は、シリアスな内容に
一点の爆笑シーンがあるのが
特徴である。

それは、誰でも知っている
とある童謡をバックに
血みどろな肉弾戦が
繰り広げられるシーンである。

子供向けの優しい音楽が
流れているにも関わらず、
目の前では血みどろなバトルが
繰り広げられている。
そのシュールさに吹き出しました。

何の音楽が流れたかは
実際に映画をご覧になって
確かめてください。

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