ミュージカルシーンの特徴
特徴として、冒頭のダンスが挙げられる。冒頭では上記のようにマリリン・モンロー扮するローレライとジェーン・ラッセル扮するドロシーがショーでダンスを踊っているところから始まる。そして、曲がキリのいいところでスタッフロールを流す。そして、スタッフロールが終わったら、曲の続きから踊り出す、そしてバックステージに移るというまるで、映画を観ている人でもオペラ座やショーの席にいるような雰囲気を醸し出していた。と同時に、このオープニングを観ただけで、また曲を聴いただけで「主人公は田舎から上京して、風俗系ダンサーとして働く下級の女」だと分かるのである。
また、二人の女性が主人公であることを効果的に使うため、“Bye Bye Baby”を歌うシーン。つまり、二人の女性が船にいる男を漁るシーンにおいて、交互にダンスを織り交ぜるのはもちろん、時折片方が、もう片方の恋愛状況を観察するといったダンスを入れない歌だけのシーンを入れることで物語を効率よく進めるためのミュージカルという方法を編み出していた。
注) 「映画検定 公式テキストブック[増補改訂版] 映画検定全問題と解答」p189より引用
〈参考資料〉
・KINENOTE
http://www.kinenote.com/main/public/home/
・「映画検定 公式テキストブック[増補改訂版] 映画検定全問題と解答」
キネマ旬報映画総合研究所編、キネマ旬報社、2012年
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