『放浪の画家ピロスマニ』ジョージア版男はつらいよ

放浪の画家ピロスマニ(1969)
Pirosmani(1969)

監督:ギオルギ・シェンゲラヤ
出演:アフタンジル・ワラジ、
アッラ・ミンチン、
ニーノ・セトゥリーゼetc

評価:80点

TSUTAYA渋谷店で『放浪の画家ピロスマニ』のVHSを見つけた。本作は数年前にアップリンク配給で再上映されたものの、DVD化された話を一切聞かない(調べてみたらちゃんとブルーレイ化されていました。セルのみですが…)。日本ではなかなか観ることができないジョージア(旧呼称:グルジア)映画ということで借りてみました。

『放浪の画家ピロスマニ』あらすじ

ジョージアを代表とする画家ニコ・ピロスマニの半生を描く。幼くして両親を失うピロスマニ。彼は不器用で、人とコミュニケーション取るのが苦手で仕事も定着しない。絵だけが彼の支えだったがなかなか有名にならない。彼の地を這うような日々が静かに描かれる…

ジョージア版男はつらいよ

ジョージアの画家ピロスマニの伝記映画。ピロスマニタッチを完全再現しようとした画面作りにイキナリゾッコン!

センス・オブ・ワンダーだ!

画家の伝記映画って退屈なものが多い気がする(いや、事前知識がいるのだろうきっと)。しかし、本作は一人の不器用な男の人情ドラマとして面白い。

食料店に勤めるが、いきなり仕事を放棄して牧草を買いに行ってしまったり、毎日のように「明日息子が払うからツケでお願い」と迫るBBAの胡散臭い言葉を聞いてしまう、BARから絵の案件を受注するが客がいちゃもん付けようならブチ切れて去る。

今のご時世ならADHDとかアスペルガーという言葉があるが、それがない時代に生きるのは今以上に大変だ。ピロスマには人生全てをかけて自分のアイデンティティと居場所を探した。哀愁が常に漂い、観ていて悲しくなってくるが、寅さんのように気儘に世を彷徨うピロスマニを観ると勇気が湧いてくる。

長年観たかっただけに、大満足でした。

ジョージアってどう行くの?

ブンブン、ジョージアのワインが好きなのもあり、ジョージアに行きたくなりました。調べてみたところ、日本からの直行便はなく、パリやモスクワ、イスタンブールなどから乗り継ぐ必要があるとのこと。もしかしたら、そのうちバカンスで行くかもしれませんw

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