【ネタバレ解説】『デッドプール2』続編として100点満点!そして、ドミノという大発明

デッドプール2(2018)
DEADPOOL 2(2018)

監督:デビッド・リーチ
出演:ライアン・レイノルズ、ジョシュ・ブローリン、
ザジー・ビーツ、忽那汐里、ビル・スカルスガルドetc

評価:75点

サノス

でも倒せなかった、日本最強のキャラクター名探偵コナン

。彼を倒したのは…デッドプールだった!『名探偵コナン ゼロの執行人』の興行収入V8を止めた映画『デッドプール2』を観てきました。前作は、丁度ブンブンが大学4年生の教育実習中に公開されていて、当時ブンブンは全力で仕事を終わらせ、3時半に退勤し向かった記憶があります。そして、あまり評判は高くないのだが、ブンブンは好きな映画だ。それだけに本作の公開を街に待っていた。果たしてどんな作品なんだろうか…

※WARNING:本作はネタバレの塊です。あらすじを読むのすら危険です。なので、未見の方は今すぐ立ち去ってください。
前作記事:“Ç”【ネタバレ解説】「デッドプール」小ネタ満載、無責任ヒーロー映画!

『デッドプール2』あらすじ

恋人ヴァネッサと共に悠々自適に暮らしていたデッドプール。しかし、ヴァネッサの急死により彼の幸せは失われた。不死身故に死ぬことができないデッドプールは、どうやって死のうか考えていた。そんな時、未来からターミネーターの如くケーブルが出現。炎使いの子供ミュータント・ラッセルを殺害しにやってきたのだ。デッドプールは、事態に巻き込まれ、渋々特殊部隊「Xフォース」を結成する…

完璧な続編

『デッドプール』の特徴は、第四の壁を超え、常時ギャグを発しながら、映画の定石を片っ端から破壊していく作風で有名だ。今回は、前作のヒットで予算が増えたため、パワーアップして繰り広げられる。その為、回収できないほど膨大な情報量、そのどれもがシャープに決まっている。ただし、そんなゴダールのような映画の概念を破壊していく作品なのだが、これが「続編」として完璧な体裁を実現しているのだ。

前作では、『デッドプール』というキャラクターを説明するために、《個》の物語として展開していた。それが今回、家族の物語にシフトすることで《群》の物語になっているのだ。そして続編といえば、前作で平和を築いた世界に新たな破壊を惹き起こさせるものだ。その破壊のさせ方が衝撃的である。なんとヒロインのヴァネッサを殺してしまうのだ。『デッドプール』の不死身というスーパーパワーを逆手に取った地獄が展開される。死ねないが故に、もう二度とヴァネッサに会えない。いかにしてこの苦しみを癒そうかという軸に、家族の物語が綺麗にコミットする。

最初は、やる気なかったデッドプールが、渋々「Xフォース」を結成してケーブルと戦うことで、心の傷が癒されていくのだ。それを小ネタであるa-haの『Take On Me』が盛り上げるのだ。a-haの曲はよく映画で使われるが、今回ほど物語にマッチした使い方は観たことがない。

『Take On Me』とは、はみ出しものである自分を受け入れてほしいという想いを歌った曲。デッドプールを始め、本作に登場する人たちは全員はみ出しもので、心に闇を抱えている。それを受け入れる話になっている。またデッドプール自身が、ヴァネッサの死を受け入れる話になっている。その為、非常に効果的な選曲だと言える。

確かに、本作はギャグが暴走し、騒々しいところもあるので、映画全体としては上記の通り75点なのだが、続編映画として観ると文句のつけようがない100点満点の作品と言えよう。

ドミノという発明

本作最大の発明…それはドミノというキャラクターの発明だ。彼女の特殊能力は《運の良さ》だ。基本的に映画はご都合主義になると叩かれる。そもそも、本作自体が反ご都合主義な作品なので水と油の関係だ。しかしながら、これが非常によくできている。街中で、ラッセルを救助する場面。彼女はただ走る。ありとあらゆるものが爆発し、車が空を舞う地獄絵図をピタゴラスイッチのようにすり抜けていく彼女の清々しさは、本作一番の見せ場に昇華しているのだ。他のキャラクターは、武器や超能力を使っているのに、彼女だけが肉弾でケーブルを追い詰める。『アベンジャーズ』のホークアイ、ブラック・ウィドウ以上に素敵だ。永遠に彼女のアクションを観ていたいとすら思った。

なので、本作最大の発明は《ドミノ》というキャラクターだった。

最後に…

『デッドプール』シリーズは『X-MEN』シリーズの傘下な為、マーベル・シネマティック・ユニバースとは絡まない。しかし、是非とも来年の『アベンジャーズ』には出てきてほしい。なんならドミノと一緒にサノスと戦ってほしい。いやサノスとケーブル(実はどちらもジョシュ・ブローリンが演じている)が対峙してほしいと感じた。ってことでブンブン大満足でした。

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