【ネタバレなし解説】『マイティ・ソー:バトルロイヤル』はソー映画最高傑作

マイティ・ソー:バトルロイヤル(2017)
THOR:RAGNAROK(2017)

監督:タイカ・ワイティティ
出演:クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、
ケイト・ブランシェット、浅野忠信、
タイカ・ワイティティetc

評価:70点

アベンジャーズの中でユニーク雷神様として活躍するソー。アベンジャーズの中では面白い。しかし彼の単体作品となると数日で内容を忘れてしまうつまらないものとなってしまう悪名高いヒーローが彼だ。ただ、今回『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』『Hunt for the Wilderpeople

』で注目されているコメディ監督タイカ・ワイティティが監督を務めた事により巻き返しが図れているという。果たして…

『マイティ・ソー:バトルロイヤル』あらすじ

ソーの故郷アスガルドにソーとロキの隠された姉・ヘラが現れる。復讐心に燃えるヘラはアスガルドへ攻撃を仕掛ける。彼女の策略によりソートロキはゴミの惑星へと飛ばされてしまい…

ソー映画最高傑作

『マイティ・ソー』全2作は、数日後には内容を忘れてしまうくらい、もはやワーストテンにも入れてもらえないぐらい中途半端な作品だった。しかし、今回『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』のタイカ・ワイティティが監督する事で負の連鎖を断ち切る事が出来た。

本作はここ10年のマーベル映画の中でもかなりの異色作。アスガルドにヤバイ姉貴が帰って来たことで、全員皆殺し、最強のソーですら激しい重症を負うシリアスな内容にも関わらず、常にギャグをかます緩さが独特なビートを刻みます。

シリアス路線強めなマーベル映画の中で、ギャグが強めと言えば『アントマン

』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

』を思い浮かべるだろう。『アントマン』は個の映画に対し『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は家族の映画だった。

この『マイティ・ソー:ラグナロク』はチームの映画だ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の場合、メンバーの仲が良い。まるで家族のようにお互いを信頼しあっている。

しかし、『マイティ・ソー:ラグナロク』は常に個の主張が激しくて殺し合いの喧嘩ばかりしている。それが、ヘラという共通敵を前に行きずり、その場の成り行きで団結しているので、家族よりもチーム感が強い作品となっている。

この差別化を図ったからこそ、くせの強いキャラクターであるソー、ロキ、そしてハルクが活きている作品と言える。

サイケデリックでシリアスでくせの塊なのだが、しっかりキャラクターの「個」を活かし、笑いにつなげていく。このバランス感覚、やはりワイティティ監督の腕に唸る。これぞポップコーンムービー!娯楽映画だと舌鼓をうちました。

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