【解説】『エンドレス・ポエトリー』はホドロフスキー版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』だ!

エンドレス・ポエトリー(2016)
原題:Poesia Sin Fin
英題:Endless Poetry

監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、
アダン・ホドロフスキーetc

評価:70点

『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン

』でお馴染みカルト映画の王様アレハンドロ・ホドロフスキーの自伝シリーズ第2弾を観てきた。アップリンクの浅井隆が、映倫と激しいバトルの末、R-18無修正版での上映が日本でかなった画期的なエピソードがある本作、果たして…

『エンドレス・ポエトリー』あらすじ

若きアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、親に反発して詩人の道を目指す。それを息子のアダン・ホドロフスキーに演じさせ、懐古する…

ホドロフスキー版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』だ!

前作『リアリティのダンス』に比べるとストレートで分かりやすい。それが重要な映画だ。

医者に育て上げようと厳しい教育を施す父と音楽家に育て上げようとする母の間で揉まれ、詩人としての道を選んだホドロフスキー。彼は厳しく汚い親の姿に憎しみを抱き、親を倒そうとする。

これを老年のホドロフスキーの視点から描くことで、切ない和解の話になっている。若き盛りで親に反発しまくる若き日のホドロフスキーが、老年に「もし、あの頃親にしっかり別れの挨拶を告げていたら、、、」と懺悔する映画なのだ。

『ホドロフスキーのDUNE』で彼は陽気でテキトーなおじさんだというイメージが脳裏に焼きついたが、心の中では、政治闘争、恋、親との闘いに後悔があった。

相変わらずサイケデリックでぶっとんでいるのだが、誰しも経験する親との対立、恋の通過儀礼に切なくなる。

もし、あの頃ああ行動していたらと考える場面は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

』を彷彿します。

一応、本作を観るにあたり2つばかりアドバイスをしよう。

まず、前作の『リアリティのダンス』は必ず観てから臨むこと。笑いどころや、映画の背景がわかります。特に、母親と父親の性格は『リアリティのダンス』で詳しく描かれています。

二つ目はホドロフスキーの表現はかなり直接的だと意識すること。これは、例えば家庭の崩壊を表すのに、地震で家が崩壊するシーンを挿入していたりします。シンプルに考えた方が理解できますぞ!

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