「バッド・チューニング」GotG Vol2が楽しみでたまらない方に贈る至福

バッド・チューニング(1993)
DAZED AND CONFUSED(1993)

監督:リチャード・リンクレイター
出演:ジェイソン・ロンドン、
ミラ・ジョヴォヴィッチ、
ベン・アフレック、
マシュー・マコノヒー、
レニー・ゼルウィガーetc

評価:70点

Netflixに青春カルト映画「バッド・チューニング」が登場。「101 CULT MOVIES YOU MUST SEE BEFORE YOU DIE」にも掲載されている作品です。当時、まだ無名だったリチャード・リンクレイター監督がミラ・ジョヴォヴィッチやベン・アフレック、マシュー・マコノヒーにレニー・ゼルウィガーと2000年代以降大スターになる人たち集めて作った青春劇なのだが果たして…

「バッド・チューニング」あらすじ

1976年テキサスのとある高校の1日を描く…

きらきらした虚無

本作の原題は「DASED AND CONFUSED」。いわずと知れたLed Zeppelinの曲名でもあるのだが、意味は「茫然とさせる そして 混乱させられる」。ed系なのでので昔の混沌とした高校生活への郷愁も感じさせるタイトルだ。そのようなタイトルだけに、本作は高校の混沌を描いている。アメリカの高校は日本とは違い、まるで大学のように人それぞれ時間割を組んで、大学のように単位を取得するのだが、本作の登場人物達はその自由さを悪用して、他クラスの授業を荒らしに行ったり、サボったりしている。授業外では、スクールカースト上位の女子たちが、新入生に対して強烈なしごきをしている。当然のごとく、ドラッグや酒も蔓延している。通常、このような学校を描くとなると陰惨になりがち。しかし、リチャード・リンクレイターの手に掛かるとあまりの美しさに感動してしまう。
正直、あらすじ以上のことは起きない。何もドラマチックなことは起きないし、本作に映画的ドラマなんぞあったもんじゃない。映画として破綻しているのだが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」の予告編でも使われたスウィートの「Fox on the Run」やディープ・パープルの「Highway Star」等Awesome Mixと疾走感のある映像がブンブンの心を鷲掴みにする。今やスマホのせいで1日が非常に短く感じてしまう世の中になってしまったのだが、パソコンすら普及していない時代ならではのゆったりと流れる時間にA・K・O・G・A・R・E憧れすら抱く。非常に宝物のような空間が本作に広がっていた。もう一度言う。本作には何もありません。同監督の「エブリバディ・ウォンツ・サム

」の方がストーリーらしいストーリーはあった。映画らしい青春映画を観たければ、「横道世之介

」や「僕たちは世界を変えることができない。

」を観ることをオススメします。

P.S.ブンブンの高校時代

実は本作は、ブンブンが高校1年生の時に英会話の外国人教師からオススメされた作品。当時、日本入手困難作品だったので観るまでに6年ぐらいかかってしまった。今思えばドラッグ、酒、イジメを無教訓に描く本作を学校教師が生徒にオススメしていたとは、なんともロックな教師だなー

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