「ピートと秘密の友達」タイミングが悪すぎたオオカミ少年もの

ピートと秘密の友達(2016)

監督:デヴィッド・ロウリー
出演:ブライス・ダラス・ハワード,
オークス・フェグリー,
ロバート・レッドフォードetc

評価:50点

今年は何故か、
「アーロと少年」
「ターザン:REBORN」
「ジャングル・ブック」

と野生児ものが流行っている
らしい。
そして、ディズニーは
なんと今年2度目の
野生児ものを
ぷっぱなした。

それが「ピートと秘密の友達」である。
「セインツ-約束の果て-」
デヴィッド・ロウリーが
メガホンを取り描く
この野生児ものはいかに…

「ピートと秘密の友達」あらすじ

森にドライブ中、事故で家族を
失ったピートは森の中で
6年間ドラゴンのエリオット
と暮らしていた。

そんなある日、森林伐採により
人間に見つかってしまい…

スピルバーグのぬくもりを感じる

本作は1970~1980年代の
ファンタジー映画
へ愛を捧げた作品だ。

怪物を通じて描かれる家族愛、
そして怪物と心を通わせていく
人々、そうスティーヴン・
スピルバーグが「未知との遭遇」
「ET」で描いてきたぬくもりを
2016年に再生させようとした
話なのだ。

主人公ピートの悲劇的すぎる
事故、あまりにも美しくも
残酷な描写から始まり
つかみは抜群。

これはまさかの傑作かと思われたのだが…

ドラゴンが苦手&既視感

ブンブンの心が全然引き込まれなかったのだ。
原因は2つある。

1つはドラゴンのエリオットの
造型が微妙過ぎた点にある。
ディズニーにしては珍しく、
可愛さも気持ち悪さも吹っ切れる
ことのない中途半端な
このエリオットという
キャラクターに全く興味が
抱けなかったのが大きい。

透明化能力も、
エリオットらしい、
エリオットだからこそ持っている魔法
みたいな必然性を感じ取ることが
出来ずにただただ宙ぶらりんに
なっている印象を受けた。

また、火を吐く描写も
人々に恐怖を植え付けるには
中途半端で、
「アイアン・ジャイアント」や
「ヒックとドラゴン」
を観ている
身としては受け入れがたいものだった。

2つ目は既視感である。
タイミングの問題もあるのだが、
「ジャングル・ブック」等の
そこら辺の野生児ものと
大差ない。独自性が希薄だった
ことも大きい。

決して悪くはないのだが、
全てがどこかで観たような
シチュエーションのつぎはぎで、
観ていて正直退屈してしまった。

なので、個人的に
全然嵌まらなくガッカリした作品でした。

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