【ネタバレなし】「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」最高の戦争映画!

ローグ・ワン/
スター・ウォーズ・ストーリー(2016)
Rogue One: A Star Wars Story(2016)

監督:ギャレス・エドワーズ
出演:フェリシティ・ジョーンズ、
ディエゴ・ルナ、
リズ・アーメッド、
ベン・メンデルソーン、
ドニー・イェン、チアン・ウェン
フォレスト・ウィテカー、
マッツ・ミケルセン、
アラン・テュディックetc

※クレニック長官に関する
ネタバレ記事はコチラ

評価:85点

いやー遂にやってきましたねー
スター・ウォーズ エピソードⅣ

」のスピンオフ作品「ローグ・ワン」。例のごとく、ブンブンも2日前からチケットを予約して万全の体制で行って参りました。昨年ほど熱く宣伝されていないせいか、比較的チケットは取りやすく、ブンブン初日にしてシネマサンシャイン池袋で2D吹き替え版を、
TOHOシネマズ渋谷で2D字幕版
を観てきましたよ!

「ローグ・ワン」あらすじ

「スター・ウォーズ エピソードⅣ」の冒頭のあらすじ紹介コーナーで記述されていた、反乱軍がデス・スターの設計図を盗む話の映画化。

帝国軍が、密かに惑星破壊兵器デス・スターを完成しようとする中、孤独な戦士ジン、ならず者アンドー、勝新太郎もびっくり、盲目の武闘家イムウェ、鬱ロボットの代名詞マーヴィンと張り合えるひねくれドロイドK-2SO。他にも愉快な仲間達が次々と登場します。

デス・スター開発者の娘ジンが曲者アンドー、皮肉ドロイドK-2SO、フォースを感じる盲目のイムウェ等々のならず者と共に、ジンの父が隠したデス・スター破壊の手がかりとなる地図を探しに惑星間を飛び回る…

監督は、「モンスターズ/地球外生命体」「GODZILLA ゴジラ(2014)」のギャレス・エドワーズ。

愚痴

感想を語る前に愚痴らせてください。映画オタク歴8年の中で最悪な体験をしました。シネマサンシャイン池袋で、初回2D吹き替え版を観たのですが、上映そうそう違和感が。そう、こともあろうか、スクリーンが上方にずれて上映されていたのです。シネマサンシャイン池袋はたまに、そういったことはあるのですが、明らかに全体の1/4がスクリーン外に投影されていて超観辛いのだ!上映10分ぐらい経っても、一向に収まる形跡がなく、誰も場内の人は指摘しに外へ出ないので、渋々支配人に文句を言いに出ました。しばらくしてスクリーンは戻ったので良かったのだが、初見の驚き、わくわく感は完全に失われ、-100点からのスタートになりました。

映画自体は後述するがとってもよかった。入場者特典もカッコイイポスターを貰った。上映終了後に、お詫びのタダ券をくれる等々あれど、決して「初見ならではの喜び」は戻ってこない。

非常に悔しい思いをしました。それもあって2度その日のうちに観たのです。

これは戦争映画だった!

閑話休題、本作はスター・ウォーズシリーズの中で異端な作品だ。まず、冒頭にお馴染みのあらすじクロールシーンは…一切ありません。「エピソードⅣ」の冒頭で語られているからと大胆カットされている。

それが2つ目の異端なポイントと合わさり、大傑作へと昇華させている。というのも、本作は今までのシリーズとは違い、フォースなんて特別なものを持ち合わせていない所謂一般人、モブキャラ、組織の一人の活躍に焦点が当てられているのだ。

全くもって選ばれし者ではない人が歴史を作っていく過程、すなわちソルジャー一人一人の人生を綿密に描いているのである。なので、あらすじクロールで大々的に語られる武勇伝はないとカットされていると捉えることができる。

そして、それが「スター・ウォーズ」を真の惑星間戦争映画へとレベルアップさせた。今までのシリーズは、戦闘機が破壊されて死ぬ人、銃撃戦や爆破で戦死する人の生き様はスルーされており、単なるコマとして使われてきた。

しかし、「ローグ・ワン」では反乱軍も帝国軍側も生き様から死に様までしっかりと描写されている。

特に南国(モルディブで撮影)を思わせるスカリフでの戦闘シーン。ストーム・トルーパーが爆弾を見つけて「あっ!」と制止してから爆発する。同様に、反乱軍の死ぬ間際刹那の走馬燈を観ているような「間」をこれでもかと魅せてくる。また反乱軍はスカリフで
ゲリラを行う際、各々に役割分担をし、通信を用いて地上、宇宙空間、そして本陣内部と連携を図りチームワークを魅せている。

今までのシリーズでは、個々が圧倒的に強かった為、ワンマンプレイだったのが、ここで初めてチームプレイを描写しているのだ。

このように人間を描くことで、本作は単なるSF映画ではなく、戦争映画として見事に成功した。

おまけ:ジェダにジェダイがいる?

ブンブンは気づいたのだが、これから観る人は是非探して欲しい。ジェダのシーンのどこかに、オビ=ワン・ケノビそっくりな存在が横たわっているのだ!

あれは果たしてオビ=ワンなのか、詳しい方がいたら教えてほしいものだ。

本作に影響を与えた?映画たち

ギャレス・エドワーズ監督やスタッフ、役者達は、恐らく相当戦争映画を研究してきたのだろうと思う程様々な名作戦争映画の断片を感じることができる。

そこで、今回ブンブンが「ローグ・ワン」の予習・復讐に観るべき映画を紹介します。

イングロリアス・バスターズ
(2009)

冒頭、クレニック長官が
ジンの両親を脅しに来る
シーンがある。
その時の、クレニックの
嫌らしい会話シーンの
構図が、
「イングロリアス・バスターズ」の
クリストフ・ヴァルツ扮する
ハンス親衛隊大佐と似ています。

アルジェの戦い(1966)

砂漠・荒野の惑星ジェダ(ヨルダンで一部撮影)での
ゲリラ戦闘シーンは恐らく本作の
構図を意識して描いているだろう。

ドキュメンタリータッチで、
建物がゲリラ的に破壊されていく様子、
そもそも「アルジェの戦い」も
占領軍と反乱軍のゲリラ闘争を
描いているため、必見な作品である。

また、アルジェの喧噪とした
街中描写で言えば、
1937年作品「望郷」
面影も「ローグ・ワン」から
感じ取れる。

ナバロンの要塞(1961)

ラストのスカリフでの、
デス・スター設計図奪還
ミッションの戦闘シーンの
スペクタクルからは、
「ナバロンの要塞」の
匂いがする。

難攻不落な要塞を、
チームワークで突破しようとするのだが、
膨大な敵兵が出現して、
絶望的になる。
しかし、諦めずゴールを
目指すところが非常に似ていました。

最後に…

1度目、残念な思いをした
ブンブンでもここまで熱くなれる
傑作「ローグ・ワン」。

今までスター・ウォーズシリーズ
観たことない人でも
スター・ウォーズの第一話は
これといっても過言ではないので、
全く問題なく楽しめます。

尚、
固有名詞が非常に多いので、
字幕版(林完治さんが良い翻訳してます)
で鑑賞することをオススメします。

そして、パンフレットは限定版と
通常版(どちらも1000円)

販売されているので、
観終わった後はパンフを購入して
余韻に浸りましょう!

明日は、「ローグ・ワン」に出てくる、
クレニック長官だけに特化した
解説記事をアップします。

ブロトピ:映画ブログ更新

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です