“Ç”【小話】船井電機がVHSデッキ製造中止したので、全力でVHSを借りてみた。

悲報 船井電機VHSデッキ製造中止

先日、国内で唯一VHSデッキを
製造していた船井電機
VHSデッキの製造を中止すると
発表した。

船井電機は1983年にVHSデッキの
製造を開始。
2000年代前半までは
1500万台の販売台数
誇っていたモノの、
DVDやブルーレイの
台頭で販売台数が減少。
昨年は75万台しか
売れなかった。

そして、製造に必要な
部品の調達が困難に
なったため、
残念ながら
製造中止に至ったのだ。

地元の図書館も、
数年前まであった、
NHKアニメ「ニャッキ!」や
ブニュエルの「銀河」
などが、
テープ擦り切れ等で
処分されまくって
全然観たいものが入手できない
のでブンブンは
TSUTAYA渋谷店に行き、
VHSを全力で借りてみたぞ!

↑VHS時代を物語るドキュメンタリー
「VHSを巻き戻せ!」

TSUTAYA渋谷店には、
まだまだ、レアVHSビデオ
が眠っており、
中には「牯嶺街少年殺人事件」
という激レアの傑作までも
取りそろえているのだ。

ブンブンの戦利品

VHS

一本ずつ軽く紹介していくよー

WR:オルガズムの神秘(1971)

監督:ドゥシャン・マカヴェイエフ
出演:ミレナ・トラヴィッチ

死ぬまでに観たい映画1001本


に紹介されていたユーゴスラヴィアと
西ドイツの合作映画。
カウンターカルチャー最前線の
サイケデリックで政治的なコメディ。

クラム(1994)

監督:テリー・ズワイゴフ
出演:ロバート・クラム

前衛漫画家ロバート・クラム
を追ったドキュメンタリー。
これも
「死ぬまでに観たい映画1001本」
に掲載されている。

女性嫌悪、黒人差別といった
際どいテーマで癖のある
風刺漫画を描く
彼なのだが、
クラムの家族を観ると
本通り彼がまともに
見える。

この作品がきっかけで、
監督は後に「ゴーストワールド」
を撮った。

ポゼスト-狂血-(1999)

監督:ロノー・クラーロン
出演:オーレ・レメケ

1990年代から2000年代に
ドグマ映画の裏で流行した
デンマーク風サスペンスの
一本。

悪魔のかつら屋(1967)

監督:ハーシェル・ゴードン・ルイス
出演:エリザベス・デイヴィス

ゴア映画のゴッドファーザー、
ドライブインシアター向け映画の
巨匠と言われる
ハーシェル・ゴードン・ルイスの
作品。

かつら屋のばあさんが障がい者の
息子を使って、美女の髪を狩る
という聞くだけでバカらしいが
ユーモアを感じる作品。

マリアの泉(1988)

監督:モーテン・アーンフレーズ
出演:カリーナ・スカンズ

デンマーク映画。
パッケージがエロ映画
っぽいのでレンタルw

タブウ(1931)

監督:F.W.ムルナウ
出演:ポリネシア人の皆様

ミゲル・ゴメスの「熱波」の
元ネタにもなった作品。
映画史上初?ポリネシア諸島
ロケをした作品。
ムルナウさんは、
「ノスフェラトゥ」が傑作すぎて、
他の作品が霞んでしまった
気がするが重要作だ。

溶解人間(1977)

監督:ウィリアム・サックス
出演:アレックス・レバー

ベムとかベラとか、ベロ
のことではない。
その名の通り、
身体が溶けていく人間を
描いたホラーだ。

セレブレーション(1998)

監督:トマス・ヴィンターベア
出演:ウルリク・トムセン

デンマーク映画史上、
指折りに入る重要作。
海外でも有名で、
図書館を始め簡単にDVDも
手に入るのだが、
日本では未DVD化の作品。
キングレコードさん、
どうにかなりませんかね~

テルレスの青春(1966)

監督:フォルカー・シュレンドルフ
出演:マチュー・カリエール

ニュージャーマンシネマの
代表シュレンドルフの
デビュー作。
学園モノとのこと。

スワンの恋(1983)

監督:フォルカー・シュレンドルフ
出演:ジェレミー・アイアンズ

あの超長編小説
「失われた時を求めて」が
映画化されていたとは!

もちろん、一部だけ
なのだが。

映画好き要注意!
ダビングに関する著作権問題

VHSビデオの中には、
未DVD化の作品も多い。

映画マニアになればなるほど、
自宅をフィルムセンターに
しようとDVDに
ダビングしたくなるものだ。

ブンブンも高校時代、
情報科の授業で、
「私的利用のためなら
複製OK」と習った記憶が
あるのでやろうと
思ったのだが
落とし穴を発見!

情報科教員免許取得
道を歩んだ者として
お伝えします。

文化庁のサイトによると、
著作権法第30条について
こう言及されている。

家庭内で仕事以外の目的のために使用するために,
著作物を複製することができる。
同様の目的であれば,翻訳,編曲,変形,翻案もできる。

 なお,デジタル方式の録音録画機器等を用いて
著作物を複製する場合には,著作権者等に対し補償金の支払いが必要となる。
 しかし,[1]公衆の使用に供することを目的として設置されている
自動複製機器(注1)を用いて複製するときや,
[2]技術的保護手段(注2)の回避により可能となった
(又は,その結果に障害が生じないようになった)複製を,
その事実を知りながら行うとき,
[3]著作権等を侵害する自動公衆送信を受信して
行うデジタル方式の録音又は録画を,
その事実(=著作権等を侵害する自動公衆送信であること)
を知りながら行うときは,この例外規定は適用されない。

 また,映画の盗撮の防止に関する法律により,
映画館等で有料上映中の映画や無料試写会で
上映中の映画の影像・音声を録画・録音することは,
私的使用目的であっても,この例外規定は適用されない(注3)。
※文化庁サイトより引用

VHSからDVDに「映画」をダビング
することは
「デジタル方式の録音録画機器等を用いて
著作物を複製する場合には,
著作権者等に対し補償金の支払いが必要となる。」
に違反することとなるのだ。

例え、「牯嶺街少年殺人事件」のように
配給元、ソフト販売元の会社が潰れ、
権利関係がぐちゃぐちゃになってようが、
VHSからDVDに個人利用だとしても
ダビングすることは違法になってしまうらしいよ。
要注意だ!

ってことは、「貞子VS伽椰子

」の
「呪いのビデオ」をDVDにダウンロード
することはどうなんだ…?

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