“Ç”【生誕70周年】実写版マスオさんがイケメン「続・サザエさん」

続・サザエさん(1957)

監督:青柳信雄
出演:江利チエミ、小泉博、
藤原釜足、清川虹子、小畑やすしetc

評価:70点

今年は大人気テレビアニメ
「サザエさん」の生誕70周年
とのことなので、
日本映画専門チャンネルで
実写版サザエさん
が放送していました。
ってことで、
今回は「続・サザエさん」
を紹介するぞ!

「続・サザエさん」あらすじ

サザエさんとマスオさんの
馴れ初めを描いた貴重なエピソード。
山高商事に勤めるマスオさんの
ことを忘れられないサザエさん。
おっちょこちょいな性格と、
カツオやワカメといった刺客の
邪魔で想いを伝えられない。
果たしてサザエさんは
マスオさんと結ばれるのだろうか?

アニメより先に
大量生産されていた!

サザエさんと言えば、
今となっては日曜日の
庶民の味方!
プロの「じゃんけニスト」
として有名だが、
その原点は、1946年。
なんと戦後すぐだったのだ!

長谷川町子が
福岡の地方新聞
『夕刊フクニチ』
投稿した漫画がきっかけだった。

そして、今のアニメのような
ストーリー性はなく、
小話程度の4コマ漫画だった。

そして1948年の
「サザエさん 七転八起の巻」

きっかけに13本の
映画が作られた。
ちなみに最後の映画化である
「福の神 サザエさん一家」
は1961年制作

アニメの放送が始まるのが
1969年と考えると、
実写版が先だったことが判る。

そして、今回の
「続・サザエさん(1957)」を
観ると、完全なるアイドル
ミュージカル
映画ということも
判明する…

和製ミュージカル全盛期の映画

今となっては、1年に1本
あるかないかの和製ミュージカル
映画ですが、日本の映画史は
ミュージカル映画中心に
回っていたといっても
過言ではない。

それこそ、日本初のトーキー映画
「マダムと女房(1931)」も、日本初の
総天然色(カラー)映画の
「カルメン故郷に帰る(1951)」もミュージカル
だし、「鴛鴦歌合戦(1939)」、
「ハナ子さん(1943)」という
ハリウッドのミュージカル映画に
劣らない明るく素敵な傑作も
数多く存在していた。

↑ブンブン、オールタイムベスト
邦画部門第4位の「鴛鴦歌合戦」

本作は、主演の江利チエミ
がサザエというコメディエンヌ
を演じておきながら、
ミュージカルシーンでは、
異常なまでに上手い歌を披露する。

例えば、前半部分、
美空ひばりのものまねを
する場面。
あまりに間抜けな動き
しかしていなかったのに、
太く濃厚な歌い出しをする
彼女に思わずニヤリと
させられる。言わば
ギャップ萌えを引き起こすのだ。

マスオさん….イケメン!

みなさんの知っている
「マスオさん」はこちら!
めがねをかけており、
どこか二流の営業マンを匂わせている
キャラクターですよね~

こっちのマスオさんではありません。

そんなイメージが強いマスオさんですが、
本作に登場するマスオさんはこちら!

いっイケメン過ぎる!
小泉博が演じているのだが、
彼って「モスラ」とか「マタンゴ」
といった怪獣関係の映画に
出ていた人ですよ!

なんと彼はマスオさん役者として
10作品に出演しているのだ!

そんなマスオさん、
本作では切れ者!
凄腕営業マンを匂わせ登場。
サザエさんのドジにあきれる
といったパフォーマンスまで
披露するのだ!
アニメ世代のブンブン衝撃を
受けました!

このように、サザエさんは
奥深い。そして、
今観ても引きつけられる
魅力に満ちあふれている
最強のキャラクターと言えよう。

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