“Ç”大学1年生の頃を思い出す「スプリング・ブレイカーズ」

スプリング・ブレイカーズ(2013)
SPRING BREAKERS(2013)

スプリングブレイカーズ

監督:ハーモニー・コリン
出演:セレーナ・ゴメス、
ヴァネッサ・ハジェンズ、
ジェームズ・フランコetc

評価:65点

大学4年生になると、
就職活動もあってほとんど
大学には行かないのだが、
たまに行ってみると、
新入生がキャピキャピ
しているのを観て懐かしくなる。

そんな懐かしいあの頃に
トリップ出来る作品を
見つけたぞ!
それが「スプリング・ブレイカーズ」!
その名の通り「春休み」
浮かれた若者を描いた作品だ。
予告編を観ると、
いっぱいボインな姉ちゃんが、
水着でボインボイン!って
感じの作品だが、
町山智浩も言っているように、
ドラッグをキメながら作っている
としか思えないサイケな作品でしたぞww

「スプリング・ブレイカーズ」あらすじ

「春休み」だ!
少女達は悦楽の為に、
ビーチパーティに行きまくって
快感を得まくる!
しかし、バイトもろくに
してないので春休み半ばに
金が尽きてしまう。

そこで強盗をしさらなる
大金を稼ぐ。
そしてまた悦楽の世界へ行くのだが…

カイエ・ドゥ・シネマ最大の謎

まず、見て頂きたいのが、
フランス版キネマ旬報にあたる
カイエ・ドゥ・シネマの2013年の
ベストテンだ。

1.湖の見知らぬ男
2.スプリング・ブレイカーズ
3.アデル、ブルーは熱い色

4.ゼロ・グラビティ
5.罪の手ざわり
6.リンカーン
7.ジェラシー
8.ヘウォンの恋愛日記
9.真夜中過ぎの出会い
10.ソリフェリーノの戦い

なんと、「アデル、ブルーは熱い色」
や「罪の手ざわり」を差し置いて
「スプリング・ブレイカーズ」が
2位の座を仕留めているのだ!

毎回、映画芸術のベストテン級に
癖のある選出をするのだが、
数々の作品の中から本作を
選ぶ、しかも2位に選ぶとは
かなりぶっ飛んでいますw

サイケ過ぎる

何たって、この作品、
起承転結があるのではなく、
起起起結なのだ!
そして劇中の大半が、
まるでドラッグに浸った
ようなスローモーションで
台詞のないパーティシーン
だ!

女の子達が、強盗し
その金で遊びムショに
ぶち込まれるも、
危ない男に救助され、
そのまま悦楽の範疇を
超えたヤバい世界に
行くってプロットは
一応あるのだけれども、
別にロマンポルノみたいな
道徳をねじ込んでいる
訳でもなく、唯々
退廃に満ちた暑苦しい映像が
映し出される。

しかし、どこか懐かしい

こんな、映画として「えっつ?」って
作品なのだが、観ていると
大学1年生の頃を思い出す。

人生最大の休日と言われている
大学生活を全力で遊ぼうと、
むやみに色んなコミュニティに
入り、時折ふと我に返る。
陽気な春休みの中に
見える狂気に、ふと気づき
ブレーキをかける感じが
描かれていて、ブンブンの
大学1年生時代を思い出した。

ルキノ・ヴィスコンティが
「山猫」等で描いた
豪華絢爛な映像から導き出す
デカダンスを、現代の若者に
当てはめて描ききった
側面で観ると、中々
良い翻訳とは思うが、
いかんせんゲテモノ映画好きも
少しドン引きな作品でしたなm(_ _)m

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