“Ç”アラン・パーカー製,ならず者バンド映画の傑作「ザ・コミットメンツ」を観る!

ザ・コミットメンツ(The Commitments)

コミットメンツ

監督:アラン・パーカー
出演:ロバート・アーキンズ、アンドリュー・ストロングetc

評価:55点

聴講している映画ゼミ2015年最後の
作品にアイルランドの音楽映画
「ザ・コミットメンツ」を観た。
アイルランド音楽映画としては、
「ONCE ダブリンの街角で」
並ぶ二大傑作な作品だけに
ワクワクだぞ~

「ザ・コミットメンツ」労働者階級のソウルを

「ミッドナイト・エクスプレス」や「フェーム」
独特なカメラワークとくすんだ世界を切り取る
アラン・パーカーがアイルランドの労働者階級に目を向け、
貧しいながらもソウル・バンドに夢を託す
若者を描いている。

舞台となった、1980年代(?)の
アイルランドは長年続く紛争により高い失業率を誇り、
経済的にすさんでいた。
劇中でも描写されているが、失業手当支給所には
大勢の人が並んでおり、中には職探しすらせず
モラトリアムに2年近く失業手当を受け取っている
人すらいた。
街も、ごみ溜めのように汚く荒んでいる地で、
音楽センスを活かしたいと思っている
ジミーがマネージャーとなり
ソウルバンドを作り出そうとする。

アラン・パーカーの激しく場面と時間を
飛ばすカット割り、徹底的に当時の
汚い部分を映し出す想像以上に癖の
強い作品であるが、
TSUTAYAの「オススメ音楽映画」に引っ張りだこ
なのもよく分かる。聴かせるんだよな~

特に注記すべきなのは、
味わい深いボイスで歌うデブことアンドリュー・ストロング
映画を観ると、メンバーで2番目ぐらいの年長
(1番はファンキーなじいさん)に見えるのだが、
なんと出演当時弱冠16歳とのこと!
彼の歌も凄いが、本作では
演技もできる。うぬぼれ屋で、存在自体がムカつく、
臭そうな(褒め言葉です)オーラを放っており、
「ザ・コミットメンツ」というバンドに
強烈なアクセントを残す。

彼が目立ちすぎて、他のキャラクターの描き分けが
霞んでしまっているのだが、
マジですげー演技だ。

話自体は、
音楽バンドにありがちな問題を
単純に並べた感じが強く
陳腐ではある。
「スパイナル・タップ」のような
ひねりは少ないのだが、
それでもザ・コミットメンツの
音楽に魅了されるのは間違いない。

※ちなみにアイルランド紛争といえば、
ベルファスト71

」が面白かったぞ~

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