“Ç”超トリッキーな少女マンガもの「orange」

orange

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監督:橋本光二郎
出演:土屋太鳳、山崎賢人、竜星涼、山崎紘菜、桜田通etc

評価:60点

当ブログで何度も言っていることだが、
今年は「ストロボ・エッジ

」「ヒロイン失格

」と
少女マンガ映画がメチャクチャ面白い
年だった。
そんな少女マンガものの最新作
「orange」を観に行ったよ!

ん「LOOPER/ルーパー」?超トリッキーな少女マンガもの

本作は、なんと少女マンガ映画にしては珍しい(?)
SFチックな話だ。未来の自分から、
手紙が届き、自分の好きになる人の自殺を
食い止めて欲しいとミッションを与えられる。
なんだか、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットと
ブルース・ウィリスが協力して自分史を変えていく
「LOOPER/ルーパー」
を思わせるストーリーにビックリした。
こんな少女マンガもの観たことある?

根本的ストーリーの問題

ネタは面白い、青春の爽やかな映像の
質感もブンブン好みだ。しかしながら、
2つの大きな問題が本作を崩壊へ誘った…
まずヒロイン高宮菜穂が、恋人・翔の自殺を
防ごうとするのだが、正直「翔のため」ではなく、
単に自己満足になってしまっているのだ。
彼氏が死ぬと悲しいからという動機だけで
始まったミッション。そんな自己中心的な
時間操作にどんだけ友だちが力貸すんだよと
どうしても思ってしまう。男子2人女子2人、
しかも主人公は積極的に交渉や人を巻き込む
リーダーシップを持っておらず、全部彼らが
全力で手を差し伸べる。

「バタフライ・エフェクト」のように
自分一人で奮闘するなら良いが、
流石にこんな理由だけで
人を巻き込みすぎ、他人の人生は
どうでも良いのかよ?
本当に翔の為になっているのか
段々疑問符が大きくなっていった。
Oh!My god!

土屋太鳳の演技…

そして、一番本作でいけなかったのは、
ヒロイン役の土屋太鳳だ!
予告編でもヤバいとは思っていたが、
擦れ声が酷いのだ。
正直、土屋太鳳のオーラは魅了されない
男子はいないであろう。萌えます!
スタッフも意図的に、周りのキャストを
長身で揃えている。
土屋太鳳が155cmに対し、翔役の山崎賢人は178cm、
彼の友人竜星涼は183cm桜田通は180cm、
女優さんも山崎紘菜は171cm
と高めである。
撮り方も計算されているため、
土屋太鳳が非常に華奢に見える。
身長差萌えする。

確かに、そんな華奢な役なら弱々しい
声を出すのは妥当かもしれないが、
彼女の場合はやり過ぎである。
まるで、彼女の方が死にそうだよ
と思う程のほそーーーい声で
高宮菜穂というキャラクターが
死んでいた。

別にリアリティを求めている訳ではないが
「ヒロイン失格」のぶっ飛んだ感じ、
「ストロボ・エッジ」の魔性な感じ、
どちらもヒロインに「個性」という
生命が宿っていただけに残念だ。

そもそも、本作の仲良し6人組は
ドラえもん並に現実離れした
組み合わせである。故に、
何故、高宮菜穂があのグループで
リア充ライフを送れたのかという
観客が納得のいくキャラクター
造形をする必要があった。

土屋太鳳、オーラの出し方可愛さの
見せ方は申し分ないが、
小手先だけの演技で終わらせてしまった
本作は正直残念でしたぞ!
次回作に期待だm(_ _)m

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