“Ç”戦艦ポチョムキンの監督は旅先で…「エイゼンシュテイン・イン・グアナファト」

エイゼンシュテイン・イン・グアナファト
(Eisenstein in Guanajuato)

エイゼンシュテイン・イン・グアナファト

監督:ピーター・グリーナウェイ
出演:エルマ・バック、ルイス・アルベルティetc

評価:40点

映画好きなら誰でも知っている名作
「戦艦ポチョムキン」
その監督セルゲイ・エイゼンシュテインが
ハリウッドに移り、アメリカ資本、
小説家アプトン・シンクレアの支援で
メキシコ革命の史劇を撮ろうとし、
10万フィート(30km)以上撮影したのに
監督の手で完成させることの出来なかった
「メキシコ万歳」の裏話について
描いたのが本作だ。

Processed with Moldiv

Processed with Moldiv

↑んっつ!「イレイザー・ヘッド」に似てる~

監督は「コックと泥棒、その妻と愛人」
有名な鬼才ピーター・グリーナウェイ。
ブンブンの聖書である「501映画監督」
にも情報が少なかった「メキシコ万歳」
の裏話をラテンビート映画祭で観て来たぞ!

苦悩少なきエイゼンシュタイン

予告編をよく観たら、分かったものの
全く予習してこなかったので、
昨日紹介した「ザ・クラブ

」並に
衝撃的な作品でした。

なんと、エイゼンシュタインがメキシコ・ロケ中に
比較宗教学の教授から通過儀礼を施され、
ゲイになってしまうという、映画好き
震撼の裏話が描かれていたのだ。

しかも、映画祭だから無修正版!
エイゼンシュタイン(エルマ・バック)
と教授兼ガイド(ルイス・アルベルティ)
が○ん○んで会話する!
○ん○んに心情を託すといった
ビックリシーンをキチンと楽しめますw

よくある「8 1/2」や「バートン・フィンク」
といったアーティストの苦悩ものだと、
アイデアが浮かばずに苦悩するシーンが描かれるが、
「メキシコ万歳」ってアイデアが浮かばなかったのではなく、
ガイドといつまでも悦楽の世界にいたいが為に
わざと撮影を延期しまくっていたという
トンデモナイ事実まで飛び出してきた!!!

なんてこったw
映画の教科書にも書いてない
恐ろしいエピソードがそこに詰まっていた…

ピーター暴れすぎ!

ピーター・グリーナウェイ監督は、
特ダネを掴んだ!とばかりに今作での
映像の荒れっぷりが凄まじい。

エイゼンシュタインがモンタージュ理論
と呼ばれる画期的なシステムを開発した
からって、無闇にモンタージュの使用。
画面3分割にし、情報を詰め込みまくる。
酔いそうになるCGまで使ってくる。

確かに、クールな映像だが、
ちょっとお兄さん、やり過ぎだよ~
流石にアソコまで激しいと
どん引きしてしまう。
伝記映画としてのクオリティも下がってしまう。

結局観終わった後、観客の頭に残るのは
豪華絢爛なエイゼンシュタインの
ゲイライフだけであった…w

↑「メキシコ万歳」予告編

P.S.どうやらピーター・グリーナウェイ、
勢い余って「Walking to Paris」の次に
続編「The Eisenstein Handshakes」
を制作するようです…ヤバそうだな~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です