“Ç”NETFLIXで観られる良作ドキュメンタリー「FED UP フェド・アップ」アメリカに住みたくなくなるぞ…

フェド・アップ(FED UP)

fed up

監督:ステファニー・ソエクティッグ

評価:90点

NETFLIXが日本上陸して、
日本では劇場未公開、未DVD化の
作品が本国でも観られるようになった。
今回紹介するのは、
映画評論家・町山智浩が以前「たまむすび」
で紹介した恐ろしいアメリカの食事情を
暴いた「FED UP」です。

アメリカ食にFED UPだ!

アメリカって、コストコみたいな大きなショッピングセンター
があって食べ物を安く買えるイメージが強い。
しかしこの作品を観ると、アメリカの食文化に
FED UP(うんざり)し、住みたくなくなるであろう。

物語の発端は、少年のダイエット過程を映像に
収めるところからである。
アメリカには、変な感じに太った人が沢山いる。
彼らは怠けているから痩せないのかと疑問を
投げかけるのだが実際は違う。

毎日、散歩や水泳をびしびしやっており、
普通の人以上に努力している。
食べ物も制限したりしている。
しかし、一向に痩せない、むしろ太ったりするのだ。

つまり、この作品最大の発見は、
「ダイエットに運動はあまり関係なかったこと」である。
もちろん、適度な運動は大切である。

しかし、このような状況の元凶はアメリカの食事情に
深く根ざしていたのだ!

学校給食にコカコーラ?ピザハット?

日本の給食と言えば、給食のおばちゃんが
少ない予算で練りに練り上げた美味しくて
健康的な食事を思い浮かべる。

しかし、アメリカの学校ではランチにピザハットや
コカコーラが出されるのだ!

そう、給食産業に食品企業が入り込んで
しまっているので問題は厄介な事態に…

それ故、いくら健康食から逃げようとも
逃げられない状況になってしまっている。

そんな事態を打開しようと、
オバマ婦人が立ち上がるものの、
企業は品を変え対処するので、
撤退させることは不可能だ!

例えば、炭酸系のドリンクを制御しようものなら、
企業は100%フルーツジュースを学校に置き始める。
しかし、フルーツは繊維と一緒に食べるから
健康なのであって、繊維をなくしたフルーツジュースは
糖分が高すぎ劇薬なのである。

そして、アメリカは車で行かないと食料品を買えない。
しかし、効率重視で生鮮食品を買えない言わば
食の砂漠にアメリカはなってしまったことを知る。

本当に恐ろしい。
今TPPで、アメリカから米の関税どうにかしろ!
とか言われているが、完全に関税撤廃
したら食の砂漠が日本に押し寄せるのでは
と不安になりました。

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