“Ç”三池さん、やりたい放題カンヌに何故行けた?「極道大戦争」

極道大戦争(YAKUZA APOCALYPSE)

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監督:三池崇史
出演:市原隼人、リリー・フランキー、でんでん、渋川清彦etc

カンヌ映画祭監督週間と言えば、
世界の著名or新人の監督が、
コンペ以上に変な作品を
持ってくることで有名だ。

過去には、「

」「コングレス未来会議


などが選出されている。
コンペじゃ出せないようなチョーーー
長い作品も、ココデ上映される
ことがあり今回は「熱波」で世界的に
有名になったミゲル・ゴメスの
アラビアンナイト三部作


が選出された。

さてそんな中、カンヌの常連である三池崇史は
スペシャル・スクリーニングに選出
されたのだが、カンヌの人騒然となったであろう
めちゃくちゃな話だ!
完全に今「マッドマックス/怒りのデス・ロード
に話題をもってかれてしまっているが、
何故カンヌに行けた?と思うほど「マッド」な作品だ!

噛まれたら「ヤクザ化」

ひょこんなことで、ヤクザ・ヴァンパイア
になった男が、殺された親分の敵を
討つ…という半分ゾンビ映画。

普通、噛まれたら…から連想するのは
ゾンビだが今回は「ヤクザ」という
新しい観点を三池さんは発掘した。

ボロボロの商店街で、住人がみんな
ヤクザになって治安が荒れる。

なんと、三池さんはそんな状況に
ゾンビ映画への突っ込みを入れており、
「かたぎの血を吸わないと死ぬ」
「ヤクザの血はまずい」
「でもヤクザを調教したら
少し旨い血になる」という設定を加え、
だから元ヤクザ・ヴァンパイアの
親分はヤクザを調教していた飢えを
しのいでいたという、
周りがヤクザ(=ゾンビ)だらけじゃ、
皆死んでしまう状況を
きちんと描写している点上手いな
と思った。

役者の演技も上手く、
特にでんでんの狂気な口調は「冷たい熱帯魚」
を彷彿させるし、渋川清彦の
しょぼチンピラ感はよかった!

…しかし、良いのはそこまで。
あとは脚本がシュールすぎて
訳が分からない話へと変貌していった…

意外としょぼい大戦争

タイトルを見ると、たけし映画さながらの
壮絶な戦争かと思うが、舞台のスケールが
やたらと小さい。なんか、学校内で
タイマンをキメているような感じだ。

んで、ゾンビがヤクザに置き換わって安心したのか、
全く周りがヤクザ化したことによるシリアスな
雰囲気が伝わってこない。

そして、予告編にもあった、ゆるきゃら「KAERUくん」
が出てくるあたりからもうついてけない。
英語タイトルのYAKUZA APOCALYPSE
理由がここで分かるが、
DEAD OR ALIVE犯罪者

」に匹敵するほど、
えーーーーーーーーーー!
って感じになります。

「マッドマックス/怒りのデス・ロード」を
先に観てしまっている以上、
すんげーキレのない作品に見えてしまう。

もし、「DEAD OR ALIVE犯罪者」のような
マッドエンディングが苦手なら、
悪いことは言わん「マッドマックス」を
観に行く方が身のためだぞ~
「極道大戦争」予告編


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