“Ç”ハイテクに飼われた時代に…「ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界」

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ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界(MEN,WOMEN&CHILDREN)

監督:ジェイソン・ライトマン
出演:アダム・サンドラー、
アンセル・エルゴートetc

海外の携帯事情

留学して驚かされたことは、
おばあちゃんですらスマホを
操りパズドラみたいなゲームに
嬉々としていることだ。

日本では、おばあちゃんが
スマホを持つなんて滅多に
見ないし、ましてやSNSを
やるなんて考えられないよねw

しかも、今年の春観た「her」って
映画で描かれていた、
ハンドフリーの携帯は普通に
フランスに出回っており、
「独り言話してる危ない人だ」
と思いきや、通話中のビジネスマン
だったってこともよく起きる。

SNS時代にこの監督が!

そんなハイテク社会に、
「JUNO」や「マイレージ、マイライフ」など、レベルの高いドラマを
作るジェイソン・ライトマンが
問題提起をしたぞ!

俳優は、冴えない中流階級の夫を
演じさせたらピカイチ、アダム・サンドラーと最近、「キャリー(2013)」や
「きっと、星のせいじゃない。」
と話題作に出て大物俳優の階段
登りちゅうのアンセル・エルゴートが
出演。なんか、凄いことになりそうだぞ!とウキウキウォッチングしてきた。

一見フツーの群像劇

ストーリーは、今までの
ライトマン作品に比べたらトゲが
少なめ。

父の期待を無理やりしょわされ、
アメフト部に入るが冴えない
青年が、ナンパしたことから
始まる奇妙な生活と、
夫婦共に出会い系サイトを通じて
不倫する「バレるかバレないか
サスペンス」を混ぜてくる。

まあ、よくある話を混ぜただけ
だよね。
しかも、ブンブンはずっと
囲碁将棋部や陸上部とカーストが
上ではない部活にいただけに
前者の話はどうも納得いかん。

アメフト部だから、速攻女の子
ゲットしたんだろ?と思って
しまう。

しかし、そんなことは
どうでもよくなるぐらい、
映像編集が凄かった!

驚異の編集技術

この作品の観所は、
そんな陳腐な話にない。

今時感溢れる、パソコン画面と
台詞の融合が観られるのだ。

よく、CMやドラマで画面の一部が
パソコンやスマホ画面になっていて、
書き込みが台詞になるってシーン
あるじゃない。

それが、物語の1/4ぐらい
閉めているのだw

だから、タイムラインが
炎上し、主人公が悲しみ涙する
までをナレーションも会話もなく、
タイムラインだけで語らせるのだ。
この時の、エルゴートの顔芸が
マジで上手い。見事感情の崩壊を
演じた。

近年、LINEの既読スルーや
ソーハラで精神病む人が
いるそうだがまさに
それを描くのに効果的な手法だ。

リアルライフは充実しているのに、
家に帰るとずっとパソコンゲームや
SNSに没頭。退廃に絶望を感じていく。

留学中、ほぼ毎日ブログを書いている
ブンブンに刺さる描写だ。

字幕が!

さらに驚いたことがある。
字幕を入れるには
タイムラインの速度が速過ぎる為か、
基本、パソコン、スマホ画面の
英語はフランス語に翻訳されて
いた‼︎

予告編では確認できなかった為、
衝撃だ!

果たして、日本ではどうするのだろう?
基本ハズレなしライトマン作品。
「とらわれて夏」を公開したTOHOシネマズはそこそこ混んでいたから、
恐らく日本公開はするであろう。

字幕…流石に、タイムラインを
日本語に置き換えて「今学校で誰かが倒れたらしいよw」とか、世界観崩壊するからできないっしょw

日本のテクニックに期待である。

といったら悲報!日本ビデオスルー

と思ったら、2015/3/11にTSUTAYAでビデオスルー。
しかも邦題が「ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界」
とクソだせー。

配給担当者は、これがあの「JUNO」や「マイレージ・マイライフ」
ジェイソン・ライトマンの監督作と知らないんじゃないかなー
というほどクソさ。どうにかして頂きたい。

まあ、彼が制作総指揮した「セッション」は日本公開されるから
いいんだけど…ちと残念な話でした。

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