【デプレシャン特集2】『そして、僕は恋をする』フランスのヰタ・セクスアリス

そして、僕は恋をする(1996)
Comment je me suis disputé… (ma vie sexuelle)

監督:アルノー・デプレシャン
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・ドゥヴォス、
マリアンヌ・ドニクールetc

評価:60点

妹が大学でデプレシャンのゼミに入ったので、急遽秘蔵の本作を観た。実は年末にディスクユニオンのバーゲンで買ったものの、デプレシャンはそもそも苦手だったので4ヶ月程熟成させてました…

『そして、僕は恋をする』あらすじ

ポール、29歳。大学院生。博士論文を書いているのだが、全然進まず数年が経った。恋人のエステルとも倦怠期で、今は親友の恋人に手を出している。そんな彼の性生活が3時間かけて描かれる…

フランスのヰタ・セクスアリス

さて、本作『そして僕は恋をする』となんともロマンチックなタイトルが付けられているが、原題は”Comment je me suis disputé… (ma vie sexuelle)”つまだ、《如何にして私は言い争ったのか、、、(ヰタ・セクスアリス)》という厳ついタイトルになっている。

そして、タイトル通り、本作は会話会話会話で成り立っている。

博士論文を書いているのだが、完全にどん詰まっている男ポール。周りの仲間はさっさと論文を仕上げ、立派に教壇に立っていてプライドがズタズタに切り刻まれている。彼女との性生活も完全に倦怠の一途を辿り、その行き場のない気持ちを、親友のオンナを寝取ることで発散している。

論文を大学時代書いたことがある人ならわかるが、論文を書くのは孤独との闘いだ。社会からどこか隔絶され、助けを求めようにも自分の専門が専門的過ぎてなんの足しにもならない。そして顔を上げると隣の芝生は青くドンドン鬱になってくる。ただ、論文を書いているということだけがプライドを刹那に維持する。

後悔当時、フランスの学生にウケたのも納得などん詰まりの青春、等身大の苦悩がそこにあった。

文章で書くと面白い内容なのだが、やはり私とデプレシャンの相性は最悪。かなり退屈で苦痛な3時間でした。

面白くなってくるのが、2時間過ぎ、ポールが我に返り始めるあたりなので、中々厳しい闘いでした。

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