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【カンヌ国際映画祭特集】『クスクス粒の秘密』ココマルシアターの裏側が分かる!

【カンヌ国際映画祭特集】『クスクス粒の秘密』ココマルシアターの裏側が分かる!

クスクス粒の秘密(2007)
La graine et le mulet(2007)


監督:アブデラティフ・ケシシュ
出演:アビブ・ブファール,
アフシア・エルジ,
ファリダ・バンケタッシュetc

評価:80点

アデル、ブルーは熱い色』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したアブデラティフ・ケシシュの旧作『クスクス粒の秘密』がカイエ・ドゥ・シネマで絶賛されていたと聞いて、TSUTAYAで借りて観ました。

『クスクス粒の秘密』あらすじ

港湾労働者としてスリマーヌは不況でリストラされてしまう。チュニジアに帰りたくない彼は、残された船に希望を託し、クスクス屋をオープンすることになる。これはクスクス屋爆誕を巡って巻き起こる騒動記である。

ココマルシアターの裏側

『アデル、ブルーは熱い色』の監督作品。港湾労働者をクビになったチュニジア移民のおっさんが、一念発起し船舶クスクスレストランを作るまでを描いた作品。

金なし、脈なし、知識なしのおっさんが、夢だけでレストランを作ろうとするもんだから様々なお役所問題が浮上する。営業許可証、船の工事etc…

とにかく、おっさんが夢だけ語り行動力も学習能力もないので、娘を中心に家族が迷惑受けまくりで可哀想に思えてきます。

周りの人は「チュニジアに帰れば?」とアドバイスするのに、フランスに留まろうとする姿はEUが抱える経済難民問題を象徴していると言えよう。

さて、私は本作を観てココマルシアターを思い出さずにはいられない。やることなすこと全てが空回りし、杜撰で沈みかけたタイタニック号のような迫力を持つこの物語にココマルシアターは負けていません。

本作は幸いにも、開店するところまでしか描かないので良いが、オープン後、客足が伸びず辛酸を舐めているココマルシアターの地獄は本当に観ていて辛い。

ココマルシアターの舞台裏も透けて見えるので、ココマルウォッチメンは是非!
(…イクゾ気合も反面教師として是非)

アブデラティフ・ケシシュ『Mektoub, My Love: Canto Uno』が観たい

本作を観ると、アブデラティフ・ケシシュ監督がパルム・ドールを売ってまで作った映画『Mektoub, My Love: Canto Uno』が観たくなりました。また今年は、『Pray for Jack』が公開されるらしいので(どちらも日本公開は未定)、楽しみだ。

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