『ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男』ジョー・ライトとは相性が…

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017)
DARKEST HOUR(2017)

監督:ジョー・ライト
出演:ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマスetc

評価:40点


先日TOHOシネマズ日比谷

のScr5でアカデミー賞主演男優賞、メイク・ヘアスタイリング賞の二冠に輝いた『ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男』を観てきました。このスクリーンのO列は、前に遮るものがなく快適に観ることが出来る神ポジションでテンションが上がりました。気になる中身は…

『ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男』あらすじ

第二次世界大戦初期、ナチスドイツの勢力が拡大し、フランスが陥落寸前に。もう間も無く、魔の手が英国に届くという中、首相としてウィンストン・チャーチルが就任する。しかし、彼は曲者で、秘書を泣かせ、政界からも嫌われている。だが、ウィンストン・チャーチルは決してナチスドイツに屈服しまいと闘志を燃やすのだった…

しまった!相性最悪ジョー・ライト映画だった

ゲイリー・オールドマンの怪演、辻一弘のハイレベルな特殊効果、『ダンケルク

』の裏話と興味深いエピソードばかりで楽しみにしていた。しかし、一点大事なことを忘れていた。これはジョー・ライト映画だったのだ。『つぐない』『アンナ・カレーニナ』とヴィジュアルこそ好きだが、全く乗れない。私との相性最悪な監督だ。


例に漏れず今回も乗れなかった。ヴィジュアルは相変わらず素晴らしく、タイトルの出かたがめちゃくちゃカッコイイ。しかし、チャーチルのぼやき8割な本作は映画としての起伏に乏しい。政界に味方がほとんどおらず口を開けば、全力で反対してくる政治家ばかりだ。物事を進めようにも簡単に座礁してしまう。ナチスドイツの魔の手はすぐそこに!時間がない中、いかにチャーチルが頑張ったかをゲイリー・オールドマンの迫真の演技が盛り上げている。史実にはない、列車でのシーンも圧倒的存在感がある。

しかし、『ペンタゴン・ペーパーズ』と比べると、メリハリがなく退屈してしまう。そしてプロパガンダか!と思う持ち悪い正義観描写の連続ににゲンナリしてしまった。特に、その列車のシーンは吐き気がする程受け入れ難かった。

国が危機に瀕したら《闘う》!一切の和平は結ばん!と列車の中でチャーチルが演説し、庶民が「そうだそうだ」という。どうも説教臭い。私に愛国心がないせいなのだろうか。クラクラしました。

本作は『ダンケルク』の裏話だと軽い気持ちで観に行くと火傷しますので、要注意だ!

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