【『ペンタゴン・ペーパーズ』公開記念】『フォッグ・オブ・ウォー』から観るマクナマラの素顔

フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白(2003)
THE FOG OF WAR: ELEVEN LESSONS FROM THE LIFE OF ROBERT S. MCNAMARA(2003)

監督:エロール・モリス

評価:75点

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の予習に、本事件に関係のあるロバート・マクナマラ元米国防長官のドキュメンタリー『フォッグ・オブ・ウォー』を観た。
本作は、日本では然程有名ではないがアメリカドキュメンタリー界の巨匠エロール・モリスが監督している。彼は『ホーキング、宇宙を語る』の元となったドキュメンタリーを作ったり、警察射殺事件の真相に迫った『The Thin Blue Line』でベルリン国際映画祭審査員大賞を獲っていたりする。

そんなエロール・モリスがアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を獲った作品がこれだ。

『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』概要

ハーバード大学卒で、第二次世界大戦、キューバ危機、ベトナム戦争時に政治の中枢にいたロバート・マクナマラ元米国防長官に迫ったドキュメンタリー。11の格言と共に彼が20世紀を振り返る。

マクナマラ語りき狂気の時代

第二次世界大戦、キューバ危機、ベトナム戦争に関わったロバート・マクナマラの言い訳をビジネス書のように11の章、11の格言に区切った作風だ。

これがメチャクチャ面白い。正義の為ならどんなこともすると、第二次世界大戦中日本を空爆しまくり、最終的に原爆を落とした背景が解説される。勝つためなら人は理性を失うことが生々しく描かれる。

そして、キューバ危機に関しては、「あんなの偶然だ、人類は滅亡していただろう」と言い、7年の間で3度も核戦争になる寸前までいきヒヤヒヤだったことが明かされる。それが水際で防げたのは、相手に感情移入(Emphasize with your enemy)することだと語られる。

マクナマラの発言は、非常に怖く、人によっては言い訳にしか見えないだろう。しかしながら、彼の人生の教訓はビジネスにおいてとても重要なものばかり。『ペンタゴン・ペーパーズ』の話は少ないものの歴史的資料として非常に貴重な作品と言えよう。

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