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【#バーフバリ絶叫】マヒシュマティ王国に二度入国して気づいたこと※ネタバレあり

【#バーフバリ絶叫】マヒシュマティ王国に二度入国して気づいたこと※ネタバレあり

『バーフバリ 王の凱旋』を二度観て気づいたこと

本作を観るのは2度目。1度目は前作を観ていない状態で鑑賞したので、分かりづらいところもあったのだが、前作を観て今回挑んだところ、ドラマとしても非常によく出てていることがわかった。どうしても1度目は、想像を絶するアクションとアイデアに目を奪われがちだが、物語も緻密であった。ってことで、今回ドラマ部分について解説していく。

政治ドラマとして一級品

本作は政治ドラマとして一級品だ。二度目観ると、悪役バラーラデーヴァが如何に父ビッジャラデーヴァの傀儡により闇に堕ちたのかがよくわかる。最初、王になれなかったバラーラデーヴァは正気だった。父ビッジャラデーヴァがシヴァガミやバーフバリを殺そうとしているのを宥めようとしていた。味方がいないビッジャラデーヴァは、なんとかしてバラーラデーヴァを味方に引き入れようと画策する。そして一番バラーラデーヴァ気を惹いたのがデーヴァセーナだったので、ビッジャラデーヴァは、バラーラデーヴァにバーフバリからデーヴァセーナを奪わせるような流れを作ることで王国を混沌の渦に陥れ、バーフバリの王位を奪還しようとした。一見しょぼそうな飲兵衛親父に見えるが、結局しぶとく25年も暗殺されることなく生き延び、自分の思うがままに王国を動かしたことからビッジャラデーヴァが真の悪だと言える。

つまり、『バーフバリ 王の凱旋』はいかにして傀儡国家が生まれるのかを緻密に描いた作品だ。バラーラデーヴァは嵌められ、最後の最後まで「俺が国を動かしている」と勘違いしていた可哀想な漢だったのだ。

たった一つの誤解が25年に及ぶ惨劇に!

また、本作は《誤解》がとんでもない惨劇を生み出す悲劇となっている。クンタラ王国にバーフバリとカッタッパがいる頃。バラーラデーヴァは国母シヴァガミにお願いして、クンタラ王国デーヴァセーナに結婚以来の手紙を贈る。シヴァガミの手紙がデーヴァセーナの逆鱗に触れて怒る様子を見ていたカッタッパは、てっきりバーフバリと彼女の結婚を拒んでいるのかと勘違いする。これがきっかけでマヒシュマティ王国とクンタラ王国の戦争は幾度のラウンドを重ねてしまう泥沼の戦争へと発展するのだ。

クマラ・ヴァルマ成長の物語でもある


入場者プレゼントにもなっているクマラ・ヴァルマは遊戯王における城之内ポジション。超人しかいないこの世界における凡骨だ。彼はまともに戦うことはできない。強がりな癖してビビリでもある。そんな彼は、バーフバリの小細工で自分にも超人的なパワーがあると勘違いする。

そんな中、巻き起こる戦でバーフバリの正体をクマラは知ると同時に自分が凡骨であったことも痛感させられる。だが、バーフバリに短剣を渡されて、「国王の仕事は、命をかけて戦うことやろ!」と言われ覚醒する。傷だらけになりながら、その戦を乗り切るのだ。

この後、しばらくクマラは登場しないのだが、バーフバリとデーヴァセーナ結婚前夜に驚くべき成長を遂げて彼は帰ってくる。なんと彼らへの貢物として、クマラ自身がモンスターハントして剥ぎ取ったヒョウの皮をプレゼントするのだ。つまりクマラはバーフバリの洗礼により、真の強さを学び成長した。だからこそ、ビッジャラデーヴァに嵌められ殺されるシーンでのカタルシスが想像を絶するものとなっているのだ!!

何故デーヴァセーナは25年も監禁されたのか

1度観ただけだと意外と見落としがちなのが、デーヴァセーナの存在。バーフバリが殺され、シヴァガミも他界した25年後のマヒシュマティ王国。何故かデーヴァセーナはずっとバラーラデーヴァに捕らえられていたのだ。叛逆されるかもしれないのに、何故バラーラデーヴァはデーヴァセーナを生かしておいたのか?

それはバラーラデーヴァがデーヴァセーナにゾッコンだったからだ。元々話は、バラーラデーヴァとバーフバリがデーヴァセーナにゾッコンとなり三角関係が生じたところから始まっている。俺の嫁デーヴァセーナを手に入れたバラーラデーヴァはペットのように25年も可愛がっていたのだ。デーヴァセーナは25年も監禁されながらも「息子は絶対に帰ってくる。その時に反乱を起こそう。」と前作では地道に小枝を集めていた。そして息子と再開し、バラーラデーヴァに反撃。小枝の山の上で彼を焼殺したのだ。実に熱いドラマですね。

滝と火鉢から見る究極の円環構造

よく『バーフバリ』は『スター・ウォーズ』と比較されるがその所以は円環構造にあると言える。

元々、『バーフバリ』の物語は滝から木彫りのお面がドンブラコドンブラコと流れてきたことから始まっている。下界にいるバーフバリ(シブドゥ)が滝の上を登り、自分の正体、そして父の物語を知り、バラーラデーヴァを殺す。そしてラストは、バラーラデーヴァの顔の像が川をドンブラコドンブラコと流れ、滝から落ちて終わる。地に落とされたバーフバリが、宿敵バラーラデーヴァを地に落とす物語になっているのだ。つまり本作は顔で始まり顔で終わる仕組みとなっている。

また、『バーフバリ 王の凱旋』の冒頭ではシヴァガミが火鉢を頭に乗せ闊歩しているところを暴れ象に襲われる様子が繰り広げられる。それをバーフバリとカッタッパが助ける。これが後半、火鉢を頭に乗せたデーヴァセーナが戦場を闊歩するところを息子のバーフバリとカッタッパが支援する。つまり、母を息子と相棒が守る展開が円環構造になっているのだ。

『スター・ウォーズ』を初めて観たときに近い、壮大だが歴史は繰り返すその神秘性にブンブンはすっかりやられてしまった。そして『バーフバリ』は『スター・ウォーズ』シリーズに近い綺麗な円環構造を描いていたことも今回観てわかった。

最後に…

今回、『バーフバリ 王の凱旋』絶叫上映に参加して、心が洗われました。本作はTwitterで《観るアーユルヴェーダ》と言われるが、まさにその通りだと思いました。ストレス社会を生きる我々にとって、最大の興奮と癒しがここにある。今年、これを超える傑作に出会える自信がなくなるほどに素晴らしい作品でした。

何度もブンブンが言っていることだが、本作は映画館で観ないと後悔します。インド映画だからと観ず嫌いすると恐らく一生後悔するでしょう。もちろん、IMDbなんかのレビューを観ると否定的な意見もあるが、間違いなく本作を観たら好き嫌い問わず誰かと数時間は語りたくなるでしょう。

最後に、本作を作ったS・S・ラージャマウリとスタッフの皆さんに感謝します。そして本作を配給したツインさん、絶叫上映を実施した新宿ピカデリーに絶叫上映スタッフの方々にも感謝します。

భళి భళి భళిరా భళి…
సాహోరే బాహుబలి…
బాహుబలి ధన్యవాదం!

バーフバリサイコーーーーーーーー!!

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