第68回ベルリン国際映画祭(2018)注目作品紹介 キム・ギドク新作にまさかのチャン・グンソク!

第68回ベルリン国際映画祭(2018)注目作品紹介

今年もベルリン国際映画祭の季節がやってきました。現地日程で2/15~2/25まで開催される今年のベルリン国際映画祭。今年も沢山興味深い作品が出品されています。ウェス・アンダーソンの『犬ヶ島』にガス・ヴァン・サントがジョナ・ヒルやジャック・ブラックを起用して撮ったユニークな実話モノ『Don’t Worry, He Won’t Get Far on Foot』、さらにはまたしてもラヴ・ディアスの新作が出現!全部紹介したいのも山々ですが、作品数があまりにも多いので、ブンブンが気になる作品10本選んで紹介します。

注目作品1:『犬ヶ島(ISLE OF DOGS)』

監督:ウェス・アンダーソン
出演:スカーレット・ヨハンソン、ティルダ・スウィントン、
ビル・マーレイ、エドワード・ノートン

ウェス・アンダーソン最新作は『ファンタスティックMr.FOX』以来のストップモーションアニメ。しかも日本をテーマにした作品。ゴミが堆積する犬ヶ島で暮らす犬が宇宙服をきた少年の犬探しに協力するという内容。予告編を観ると、非常にシュールな作品に見える。

注目作品2:『The Bookshop』

監督:イザベル・コイシェ
出演:エミリー・モーティマー、ビル・ナイ

『死ぬまでにしたい10のこと』『しあわせへのまわり道』のカタルーニャ出身監督イザベル・コイシェ最新作。1959年のイングランドを舞台に、政治的圧力に屈せず本屋を建てようとする女性の奮闘記を描いた作品。『死ぬまでにしたい10のこと』が好きなだけに観たいのだが、昨年ココマルシアター

問題で炎上したココロヲ・動かす・映画社○が配給するようで個人的に日本でまともに観られるかが不安な作品だ。

注目作品3:『Don’t Worry, He Won’t Get Far on Foot』

監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ホアキン・フェニックス、ジョナ・ヒル、ルーニー・マーラ、ジャック・ブラック

最近、傑作に恵まれない気がするガス・ヴァン・サントですが、amazon studios製作の下作る新作は面白いものを魅せてくれそうだ。なんたって、キャストがホアキン・フェニックスにジョナ・ヒル隠し味にジャック・ブラックが出ているのだ。通常だったらコメディ映画かなと思ってしまうメンツだが、これが実話モノとのこと。2010年に亡くなった漫画家John Michael Callahanの伝記映画だ。自動車事故で下半身不随になったJohn Michael Callahanは絵にのめり込む。やがて、タブーをブラックユーモアで切り込むスタイルの漫画家として有名になっていくという内容。

注目作品4:『Dovlatov』

監督:アレクセイ・ゲルマンJr.
出演:Artur Beschastny, Danila Kozlovsky

神々のたそがれ

』で日本人を驚愕の渦に包んだアレクセイ・ゲルマンの息子最新作。実は息子も凄腕であり、『宇宙飛行士の医者』でベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞している。そんな彼の『Dovlatov』は1970年代ソヴィエト史を代表する作家セルゲイ・ドヴラートフの6日間を描いた作品。日本だと、岩波ホール案件かなー

注目作品5:『Mein Bruder heißt Robert und ist ein Idiot』

監督:フィリップ・グレーニング
出演:Josef Mattes, Julia Zange

長くて睡魔が襲うドキュメンタリー『大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院』多数の映画ファンを拷問にかけたことで有名なフィリップ・グレーニングの新作。今回は双子の近親相姦を描いた話らしいので、期待できそうですよw

注目作品6:『Ang Panahon ng Halimaw』

監督:ラヴ・ディアス
出演:Piolo Pascual, Shaina Magdayao

日本でも昨年『立ち去った女

』が公開されたことで、一般認知されたフィリピンの怪物監督ラヴ・ディアス。毎作3時間を超える超大作を制作しているにも関わらず、何故か次の年には新作ができている異常っぷり。シネフィルのドM心を刺激してきますwさて、そんな彼の新作は、神話を掘り下げたアンチ・ミュージカル、ロックオペラだそうだ。IMDbよ、ほんまかいな?上映時間は今の所不明だが、原題を翻訳したら『モンスターの時』と出た、これは嫌な予感がする…(褒め言葉です)

注目作品7:『7 Days in Entebbe』

監督:ジョゼ・パジーリャ
出演:ロザムンド・パイク、ダニエル・ブリュール

『エリート・スクワッド』で金熊賞を受賞したブラジルのジョゼ・パジーリャ最新作。1976年にテルアビブ発パリ行きのエールフランスで起きたハイジャック事件にインスパイアを受けた作品。ハイジャックものに、ブラジル映画特有のねっとりした暑苦しさが付加されてとんでもないことになっています。これは夏に観たい!是非とも日本の配給会社、8月頃の公開を目指して頑張って欲しいです。

注目作品8:『Unsane』

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:Claire Foy, Juno Temple

『ローガン・ラッキー』で監督業再開を果たしたソダーバーグ次なる作品はサイコスリラー。精神病棟に通う女の現実と妄想が錯綜する物語。『サイド・エフェクト』寄りの作品のようです。

注目作品9:『Inkan, gongkan, sikan grigo inkan』

監督:キム・ギドク
出演:チャン・グンソク, Sung-Ki Ahn

韓国の鬼畜監督キム・ギドクの最新作は、なんとチャン・グンソクを主演に制作したらしい。詳しいあらすじは不明だが、今まで大衆映画にしか出ていないようなチャン・グンソクが、キム・ギドクの手によってどんな目に遭わされるのか、怖いもの見たさで観たいぞ!

注目作品10:『Profile』

監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演: Valene Kane, Shazad Latif,

『ウォンテッド』(実はあまりに不評で日本公開がなくなったリメイク版『ベン・ハー』の監督)で有名なティムール・ベクマンベトフ最新作。IMDbによると英国ジャーナリストがイスラム国の陰謀に立ち向かう社会派ドラマ(?)のようです。ベクマンベトフのことだから、スパイアクション映画な気もするが、あらすじを読んだだけだと、シリアスな社会派ドラマな雰囲気も見受けられる。ちょっと気になりました。

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