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【ネタバレ解説】『ジオストーム』ジェラルド・バトラー実はきちんとエンジニアやってた件

【ネタバレ解説】『ジオストーム』ジェラルド・バトラー実はきちんとエンジニアやってた件

ジオストーム(2017)
GEOSTORM(2017)


監督:ディーン・デヴリン
出演:ジェラルド・バトラー、ジム・スタージェスetc

評価:70点

90年代後半から00年代のディザスター映画の匂いプンプン漂う映画『ジオストーム』が登場。

何?エメリッヒっぽいって?何を隠そう、本作の監督は、エメリッヒハリウッドデビュー作である『ユニバーサル・ソルジャー』の時からずっと脚本を務めているディーン・デヴリンだからだ。当然ながら『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の脚本も手がけている。

今回、迷脚本家ディーン・デヴリンがエメリッヒを離れディザスタームービーを手がけた。意外にも初監督作だ。

周りの映画ファンからは、「酷いよー」「体調壊しました」と苦情が相次いで寄せられたが、個人的には楽しめました。

『ジオストーム』あらすじ

世界各地で起こる自然災害に対抗するために、ダッチ・ボーイという気象コントロールシステムを開発した。ダッチ・ボーイの開発者であるジェイクは、破天荒な性格により政府から干されてしまう。それから数年後、世界各地でダッチ・ボーイの暴走による異常気象が勃発。ジェイクは政府に呼ばれ、原因究明の為宇宙へ行くことになる…

拳で解決する映画

本作は粗方の人が察しているとおり内容は酷い。ディザスターが起きる場所の局地的過ぎる画にはドン引きするし、地球パートと宇宙パートの行き来が鈍重だったりする。また、地球パートのシークレットサービスも宇宙パートのジェラルド・バトラーも最初から最後まで「拳で解決する」。特に後者はエンジニアの癖して、拳に拘るあたり、もはやS.W.O.R.D.の方々も驚くことであろう。

ただ、この作品は憎めない。やはり木曜洋画劇場のノリが好きだ。確かに酷いところは多いが、サービス精神も旺盛。

近年のエメリッヒ映画と比べると、しっかりディザスターの全貌を魅せようとしている。ましてや、『デイ・アフター・トゥモロー』のあの退屈さと比べたら、本作は天下一品。また宇宙からの脱出劇は、『ゼロ・グラビティ』を凄い研究した形跡がある。

なので、祭映画として、それこそ『バトルシップ』と同じ熱量で楽しめる作品なのだ。

ジェラルド・バトラーは意外とエンジニアだった

Twitterで感想を追っていると、「科学者やエンジニアっぽい人が誰一人出てこない」という意見が散見される。確かに、明らかにノリと勢いで物事を進める輩しか登場しない。

ただし、システムエンジニアであるブンブンが観ると、意外にもエンジニア映画であった。

例えば、ジェラルド・バトラーはしきりにログを集めようとする。HDDを何としても回収しようとする。これは特にシステムエンジニアにとって納得のシーンだ。何かトラブルがあった際に、その解決の鍵を握っているのはログである。だから犯人は悪事を働く際に、ログをなんとかして消して証拠隠滅を図ろうとする。それをエンジニアは、ログが残されていそうなHDDを探すことで犯人特定に繋げていくのだ。自分も入社して間もない頃、うっかりログを全て消してしまった時があり凄く怒られました。ログの大切さを知っている人が観ると、この映画は非常に燃えます。

ただ、面白いのは、ログやデータを見る際には管理者権限が必要だったりする。底辺エンジニアではどうしてもアクセスできなかったりするので、東奔西走してデータにアクセスできるルートを探し出すのだ。このアクセス権限のやり取りは、ブンブンも仕事柄よく悩まされるので共感した。

なので本作はバカ映画ではあるものの、システムエンジニアにとっては熱い会社ドラマとして観ることができるのだ。

だからブンブンは本作が好きだ。是非とも地上波でやってほしい。『バトルシップ』の時みたいに盛り上がれそうだ。

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