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【クラシック】「家庭」トリュフォーが観た「ふしぎの国のアリス」

【クラシック】「家庭」トリュフォーが観た「ふしぎの国のアリス」

家庭(1970)
DOMICILE CONJUGAL(1970)


監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャン=ピエール・レオ、
クロード・ジャド、松本弘子etc

評価:85点

※この記事はブンブンが丁度1年前、ブンブンが卒業する直前に書かれた記事である。

大学の卒業式の日、長年通ったAVライブラリで映画納めしてきた。最後に観た作品はトリュフォーの「家庭」。原題はDOMICILE CONJUGAL(夫婦の家庭)。食指が動きにくい、せめて邦題は「夫婦善哉」みたいにしてほしいと思ったのだが、これが場外ホームラン級に面白かった。

「家庭」あらすじ

アントワーヌ・ドワネルは白い花を染めて売るヤクザな商売をする一方、彼女のクリスチーヌと熱い日々を送っていた。流石に就職しようとドワネルは面接に行き、晴れてサラリーマンとなる。そんなある日、出張で会社にやってきた日本人女性キョーコに一目惚れしてしまい、ドワネルは浮気をしてしまうのだが…

トリュフォー版「ふしぎの国のアリス」

本作は、ドワネル君が白い花を染めるところから始まる。非常に映画的でファンタジー、観る者を夢中にさせる。それもそのはず、「ふしぎの国のアリス」からの引用だからだ。そう、トリュフォーは「ふしぎの国のアリス」を引用することで、本作のテーマを突き出す。

ラブラブカップルだったのに、ドワネル君が怪しい日本女性に導かれるまま、WEST MEETS EAST不思議の国へと迷い込むのだ。面白い程日本文化に溶け込めず鬱になるドワネル君の後半30分に日本人は腹筋崩壊レベルで爆笑するだろう。

また本作はコメディながらも、重厚な映画文法を使っている。ベッドシーン、食事シーン、おっさんが右往左往するシーンを何度も登場させる「繰り返しのアクション」を利用ことで、心の揺らぎを描ききった!

素晴らしいにつきる作品でした。

ブンブンのAVライブラリウォッチ作品一覧

大学4年間AVライブラリで観た作品の一覧です。どれも面白いので、観る機会があったら是非!

「バニシングポイント」
「北京的西瓜」
「ユリシーズの瞳」
「青春の殺人者」
「カミュなんか知らない」
「鴛鴦歌合戦」
「ゴジラ対ヘドラ」
「自由の代償」
「マリアブラウンの結婚」
「ロバと王女」
「モンパリ」
「ジャンヌダルク裁判」
「坊やに下剤を」
「日陽はしづかに発酵し…」
「湖のランスロ」
「少女ムシェット」
「ゴダールの映画史」
「たぶん悪魔が」
「悲情城市」
「ドウエル教授の首」
「ひなぎく」
「出発」
「大学は出たけれど」
「父 パードレ・パドローネ」
「落第はしたけれど」
「炎628」
「エル・スール」
「さようならCP」
「春のソナタ」

ブロトピ:映画ブログ更新

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