【酷評】『GODZILLA 怪獣惑星』が実質『パシフィック・リム:アップライジング』の続編だった件

GODZILLA 怪獣惑星(2017)

監督:静野孔文,瀬下寛之
出演:宮野真守,櫻井孝宏etc

評価:50点

アニゴジ三部作始動!『シン・ゴジラ

』で勢いづいた東宝はTOHO animationにゴジラ映画を作らせた。今回のゴジラは、ゴジラ映画史上珍しいゴジラに支配された世界を描いているそうだが果たして…

『GODZILLA 怪獣惑星』あらすじ

ゴジラもとい怪獣に地球を奪われた人類は、宇宙を彷徨っていた。しかし、蓄えが尽きかけ、宇宙船の環境は最悪に…意を決して20年ぶりに地球へ帰ることとなるが…

It is ”Not” Godzilla

『シン・ゴジラ』で日本のゴジラ映画がビジネスとしてまた使えることに味をしめた東宝は、アニメ×ゴジラという組み合わせでフランチャイズ化を狙った。

今回はその第一弾である。私は然程ゴジラは詳しくない。せいぜい『ゴジラ対ヘドラ』すご〜いと言っているくらいのレベルだ。しかしながら、今回のゴジラは従来のゴジラ映画と比べると若干悪い意味で斬新な作品であった。

冒頭、地球が何故怪獣に乗っ取られたかが解説されるが、明らかに本編直前の予告編で流れていた『パシフィック・リム:アップライジング』のその後の世界軸にしか見えない。そして、『インターステラー

』の宇宙船クリソツのノアの箱舟で人類は漂流する。極め付けは、ゴリマッチョ過ぎるゴジラと愉快な仲間たち。違和感の塊だった。ただ、それだけなら別物、それこそエメリッヒゴジラのように捉えて観ればいいだけだ。

しかし、この『GODZILLA 怪獣惑星』の内容は『ハクソー・リッジ

』の日本兵かと思う程前しか見えていない、未来の人々とは程遠い知能指数を保有する人しか出てこず頭を抱えた。

「地球2万年経ってるから、ゴジラいないんじゃね?」と秒で地球に帰郷する人類。

特攻で死ぬのは名誉と言わんばかりに闇雲、論理性など皆無でゴジラたった1匹倒すのに猪突猛進する人類。

彼らには、「逃げたい奴は逃げろ」という考えはない。

『シン・ゴジラ』では官僚的事務処理に追われるが故に大惨事になっていたが、こちらはゴジラの戦闘パターンを学習せず、犠牲者など知らんとばかりに独裁・特攻で大惨事となっていた。

人類の知能指数が第二次世界大戦中の日本軍レベルにまで低下していて哀しくなった。

そんな訳で、珍しいチン・ゴジラこと『GODZILLA 怪獣惑星』は私にはあまり良く思えない作品でした。

ブロトピ:映画ブログ更新

ブロトピ:自由に追加できるブロトピ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です