【TIFF2017】『レインボウ』巨匠タヴィアーニ兄弟がやらかしたダメダメ映画

レインボウ(2017)
原題:Una Questione Privata
英題:RAINBOW

監督:タヴィアーニ兄弟
出演:ルカ・マリネッリ,
ロレンツォ・リケルミー,
ヴァレンティーナ・ベッレ,
ジュリオ・ベラネックetc

評価:30点

東京国際映画祭で『父/パードレ・パドローネ』『塀の中のジュリアス・シーザー』タヴィアーニ兄弟の『レインボウ』を観ました。Filmarksでの評価が微妙で心配だったのだが、果たして…

『レインボウ』あらすじ

ベッペ・フェノリオが自らの経験をもとに執筆した『Una Questione Privata(個人的な事情)』の映画化。1943年、女一人に男二人の恋愛は、男がレジスタンスに参加したことで貼らんな展開を迎えていく…

TIFF2017一番の残念映画

『父/パードレ・パドローネ』『塀の中のジュリアス・シーザー』が好きだっただけに、まさかの残念映画だった本作に衝撃を受けた。無論1940年代のイタリアレジスタンス史を知らない私が悪いのだが、とにかく物語の焦点が見えず不協和音でした。

邦題及び英題は『オズの魔法使い』の主題歌『虹の彼方に(Over The Rainbow)』から来ているのだがこれがダメだったと思う。確かに物語的にも『虹の彼方に(Over The Rainbow)』が多用されている。愛の象徴として、凄惨なゲリラ戦に対する一抹の光として使われているのだが、そもそも説得力が全くない。何故、『虹の彼方に(Over The Rainbow)』が重要なのかがよくわからないのだ。

そして、恋の三角関係に戦争が絡んでくるのだが、肝心な戦闘シーンがどれも間抜け。結局、違和感に違和感を塗りたくった作品で睡魔すら湧いてきた。

寝る損マンデラ!と内心呪文をかけるが、あまりに退屈でキツイ作品でした。すみません、残念ながら今日はここまでしか書けませんでした。

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