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【ネタバレ】「ベイビードライバー」がノレなかった「たった1つ」の理由

【ネタバレ】「ベイビードライバー」がノレなかった「たった1つ」の理由

ベイビードライバー(2017)
BABY DRIVER(2017)


監督:エドガー・ライト
出演:アンセル・エルゴート、
リリー・ジェームズ、
ケヴィン・スペイシー、
ジョン・ハム、
ジェイミー・フォックスetc

評価:60点

サウス・バイ・サウス・ウェスト映画祭で観客賞を受賞した、我らがエドガー・ライト渾身の1作「ベイビー・ドライバー」が先日公開された。東京都内でも4館しか上映されない冷遇公開にも関わらず、Filmarksでのレビュー件数は、アニメ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」に迫る勢い、それも高評価続出という良い出だしでした。ブンブンも「ショーン・オブ・ザ・デッド」の頃からエドガー・ライト監督のファンだけにボルテージマックスで新宿バルト9に行ってきました。

…しかし、エドガー・ライト監督作で一番ノレませんでした。いや面白いのだけれども…。
今日は、何故ブンブンが「ベイビードライバー」にノレなかったのかを語っていきます。

「ベイビードライバー」あらすじ

強盗の逃がし屋として裏稼業している、ベイビー。彼には幼少期のある事件をきっかけに耳鳴りが止まらなくなり、それを和らげるため、常にiPodを聴いている個性的なドライバーだ。そんな彼は、行きつけのカフェレストランで新人ウエイトレスに一目惚れしてしまう。しかし、そのウエイトレスを脅かす案件が舞い込んできて…

エドガー・ライトって誰?

エドガー・ライトを知らない、本作で初めて知った方の為に解説します。彼はイングランド出身のオタク系監督です。2004年にゾンビコメディ映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」が大当たりし、一躍有名になりました。そんな彼は、ウェス・アンダーソンやクエンティン・タランティーノ、ギレルモ・デル・トロといった他のオタク系映画監督とはひと味違った作風で有名です。
それは、社会の底辺で生きるしょうもない男のゆるゆるギャグ映画に見せかけておいて、突如としてハードなグロ描写を入れてくる不意打ち演出を得意としているところです。中でも前作「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」はその極みで、想定外の造型な○○○○○が奇妙な形でグッチャングッチャンになるシーンで映画ファンを驚愕させました。
彼のこういった一筋縄ではいかないギャグは、あのモンティ・パイソンを思わせるものがあります。それを、サブカル大好きオタクタッチ、ポップな演出で彩るエドガー・ライトの作家性は唯一無二と言えましょう。

音楽と車の不協和音

さて、本題に入るとしましょう。町山智浩がたまむすびで、「ラ・ラ・ランド」との類似性について語っていたせいもあるためか、本作はミュージカル映画としてTwitter上で絶賛されている。しかしながら、本作を見始めて、これは「ラ・ラ・ランド」ではないな!と思った。ストーリー面はそうですが、何よりも気になったのが、カーチェイスという名のダンスだ。

本作は、劇中のほとんどがサウンドトラックに合わせて動きます。ギャングが金を数える、銀行を襲う、銃撃、すべてが音楽のビートに合わさっている。非常にユニークなアイデア、エドガー・ライトらしいアイデアでステキだ。しかしながら、そのコンセプトに合わせようとし過ぎて、メリハリがないのです。

「ラ・ラ・ランド」もとい、往年のミュージカル映画は、会話部分からシームレスに踊りが始まる。ただ、「ベイビードライバー」は常に踊り、踊り、踊りなので、常にアクセルふかしっぱなしなのだ。「マッド・マックス/怒りのデス・ロード」ですら、緩急あっただけに、やはりアクセル全開力業で物語を進めるのはよくないと感じた。

このような感想は、基本力業映画では発生しない問題だ。しかもコンセプト先行映画なので、ストーリーの雑さも気にしてはいけないと思う。ただ、本作観ている間、常に様々な粗が気になってしまった。

その原因を考えたところ、「音楽」と「車」が不協和音を起こしているところただ1点だということに気づいた。「ベイビードライバー」はiPodに入っている曲をDJのように次々と展開していく映画。つまり、既成曲のオンパレードだ。通常の映画なら、誰しもどこかで聴いたことのある有名曲を3~4割入れる。しかし、本作はエドガー・ライトの趣味全開。確かにクイーンの「Brighton Rock」やバーでよくかかっている「テキーラ」なんかは使われているのだが、結構マニアックな選曲となっている。
それだけに、音楽はしっかり観客に聴かせる必要があるのだが、どうも車の爆音が邪魔して十分に音楽を堪能することができない。そして音楽も主張が激しいため、不協和音が生じてしまっているのだ。それこそ「音楽」と「車」をコラボさせた「ブルース・ブラザーズ」なんか観ると、いかに調和がとれているのかがよくわかる。「ドライヴ」なんかも、観終わった後もずっとサントラが脳内無限再生している。

しかし、この記事を書いている頃にはどんな曲が流れていたのかが全く思い出せません。

もし、この調和が取れていたら間違いなくホームラン級の作品であること間違いなし。非常に残念な作品でした。

アンセル・エルゴートとリリー・ジェームズが可愛い!

本作観た人誰もが思うのが、アンセル・エルゴートとリリー・ジェームズの可愛さ。「ダイバージェント」シリーズや「きっと、星のせいじゃない。」で有名になったアンセル・エルゴートのコミカルな身のこなし方と「シンデレラ」のリリー・ジェームズのウエイトレス姿の化学反応は流石のブンブンもビンビン興奮しました。リリーさんなんかに食事運ばれて来たら、直視できないほど惚れちゃうだろーなー

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