【ネタバレ酷評】「トランスフォーマー/最後の騎士王」全米が飽きた!ラジー賞シード権獲得案件

トランスフォーマー/最後の騎士王(2017)
Transformer The Last Knight(2017)

監督:マイケル・ベイ
出演:マーク・ウォールバーグ、
ローラ・ハドック、
ジョシュ・デュアメル、
ジョン・タトゥーロ、
スタンリー・トゥッチ、
アンソニー・ホプキンスetc

評価:10点

ローランド・エメリッヒと並ぶ、アースクラッシャーことマイケル・ベイが2007年から始めた変型するロボット玩具「トランスフォーマー」の実写化第五弾が日本でも公開されました。このシリーズ、アメリカでその年の最低映画を決めるラジー賞の常連で、全作品何かしらにノミネートされている悪名高き代物であります。とにかく、市民の人権お構いなしに、宇宙から僻地の地球に左遷させられたロボット達の痴話喧嘩が、バカな登場人物たちにより泥沼化していく様子を、爆発、爆発、そして爆発の2時間半で体感できるシネフィルにとってどうでも良い案件な訳です。

ブンブンも自宅で今までの作品は観ているのだが、正直言って次の日には忘れていそうな作品なので興味はなかったのだが、とある事情によりTOHOシネマズららぽーと横浜で観る羽目になりました。

海外の映画データベースサイトIMDbによると、「The Emoji Movie」「ザ・マミー」と併せてラジー賞当確案件らしい。本題に入る前に、IMDbに投稿された海外の脂の乗った酷評を紹介しておこう。

(中略)
There I said it again. Watching stuff just blow up and blow up and blow up and blow up and blow up and blow up continuously for two and half hours is extremely boring, especially since it’s the only thing that has happened for five Transformers movies in a row.

ここにもう一度言っておこう。 2時間半にも渡り、爆破に爆破、そして爆破に爆破、爆破とただ続くだけのものを観るのはとっても退屈だ。特に「トランスフォーマー」の5つのシリーズで起きている唯一のことがこれっているのも非常に退屈だ。

さて、そんな爆破ムービーはどんな味なんでしょうか?

「トランスフォーマー/最後の騎士王」あらすじ

地球を去ったオプティマス・プライムは創造主と出会う、そして洗脳されて闇墜ちする。
一方、地球ではバンブルビーたちが復活を果たしたメガトロンと戦っていた…

爆破フェチのパッチワークにあなたは耐えられるのか?

日本の観客は、「トランスフォーマー」に優しい!Twitterを観ると、絶賛の声が多く目にする。爆発がサイコー!おバカ映画としても素敵!云々…。ブンブンも、どうでも良いどうでも良いとは言っているが、「トランスフォーマー」ないしマイケル・ベイの爆破アクションは好きだったりします。しかし、それはあくまでストーリーに軸があっての話。

本作は、正直ドンビキするぐらい訳ワカメな作品かつ、2時間半が苦痛に感じるほど体感時間が長く感じました。その理由をじっくり考察していきます。

最後の騎士王が退屈な理由1:すべてがパッチワーク

本作は、いきなりアーサー王の時代から始まる。てっきり「劇場間違えたかな?」「『キング・アーサー 聖剣無双』を観に来ちゃったかな?」と思わずにはいられない世界観が観客を襲います。
そしてその当時の技術としてはあり得ないほどの爆発を散々魅せて、気がつくとようやく本編が始まる。すると、今度は「俺たち『メタルギアソリッド4』好きなんだ!実写化したから観てくれよ!」と言わんばかりの、メタルギアそっくりなロボットとの戦闘シーンが始まる。

事前に、「今回はオプティマス・プライムが闇墜ちするよ!(ここ重要)」と聞いていたのだが、いつまで経ってもオプティマス・プライムは出てこない。あるのは、製作陣が内輪で楽しんでいるにしか思えない「カッコイイ映像」のみ。そこにはストーリーを進ませる推進力はほとんどなく、ダラダラと、まるで興味のない飲み会に参加し、上司のつまらない話や一発芸を延々と魅せられている感じでした。

最後の騎士王が退屈な理由2:本題に入るのは後半30分のみ

実は、今回の「トランスフォーマー」、本題が始まるのは後半30分のみ。それまでは、僻地の地球でくすぶっているロボット達のじゃれ合いとバカな登場人物の民族大移動のみ。観ていてなんの話かさっぱり分かりません。

オプティマス・プライムも後半30分ようやく闇墜ちして登場するものの、あっさり闇墜ちを解除してしまうので、「YOUは何しに地球へ?」感が否めません。

最後の騎士王が退屈な理由3:退屈な爆発、退屈な破壊

最近のマーベル映画もそうだが、地球が破壊される最大の危機を「超巨大」な何かで安直にやりすぎ。単純なインフレは退屈を生んでしまう。確かに、昨年酷評した「インデペンデンス・デイ:リサージェンス

」よりかは、画面内でどのような破壊が行われているのかはわかりやすくなっています。しかしながら、結局何がしたいのか分からないぐらい混沌とした破壊描写にブンブンの口があんぐり、アングリー・バード状態でした。

また、爆発も爆破にこだわりすぎて物理法則を無視した、全く関係のない部分まで爆破させているところが、リアリティがなくどんどん映画に興味を失っていくきっかけとなりました。

最後の騎士王が退屈な理由4:登場人物の身体能力訳ワカメ

そして、何よりもドンビキしたのは、脳みそが筋肉なバカ達がこぞって常軌を逸した身体能力を持っていることに尽きます。強運なのかどうかは、さておき、いくらなんでもあれほど激しい戦場を、全く臆することなくイケイケドンドン突き進む。そして「死」の概念すら彼らにはないのではと思うイかれ具合には流石について行けませんでした。狂気…恐ろしい子…

最後に…

恐らく、次のラジー賞には間違いなくノミネートされるでしょう。この「トランスフォーマー」シリーズは、CG,VFX職人が増えすぎたハリウッドにとって職業斡旋、いわば公共福祉事業なので今後も作られることでしょう(現に次は黄色いロボットであるバンブルビーを主役にしたスピンオフが作られるらしい)。

それでも、ストーリーはしっかり描いて欲しい。これじゃあ、ただの爆破AVじゃん。

とにかく、ブンブンにとって苦痛の2時間30でした。

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