#2017年上半期映画ベスト10 「第7回映画の“ある視点”について語ろう会」の結果発表

個人票発表(スタッフ篇)

続きまして、個人のベストテン発表です。今回、チェ・ブンブンがベスト10を発表して思ったことは、「ベスト10にはその人の人生観が反映されている」に尽きます。もう一人のゲストである梶原一郎さんのベストテンと比べると一目瞭然です。チェ・ブンブンは、一見シュールでトリッキーな作品に見えて、実は深いところで普遍的なテーマを扱っている作品をランキングにいれる傾向があります。また、チェ・ブンブン社会人1年目ということもあってか、「夢」と「挫折」、「ユートピアだと思っていた場所が実は…」を描いた作品に心惹かれます。

さて、まずはスタッフのベスト10を発表していきます。

成宮秋祥さんのベスト10

プロフィール

映画ライターとして、ことばの映画館やORIVERcinemaに映画レビューを寄稿。

【執筆記事】
【レビュー】『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の海にただよう、『ジェシー・ジェームズの暗殺』の果てしない後悔の記憶(ORIVERcinema)

【レビュー】『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』が魂を揺さぶる理由とは?(ORIVERcinema)

【特別寄稿】『海よりもまだ深く』評text成宮 秋祥(ことばの映画館)

成宮秋祥さんのベスト10

1位:わたしは、ダニエル・ブレイク(ケン・ローチ)
2位:マンチェスター・バイ・ザ・シー(ケネス・ロナーガン)
3位:汚れたミルク/あるセールスマンの告発(ダニス・タノヴィッチ)

4位:ドクター・ストレンジ(スコット・デリクソン)
5位:ムーンライト(バリー・ジェンキンス)
6位:ハクソー・リッジ(メル・ギブソン)
7位:バーニング・オーシャン(ピーター・バーグ)
8位:人生タクシー(ジャファール・パナヒ)
9位:セールスマン(アスガー・ファルハディ)
10位:無限の住人(三池崇史)

コメント

「今回は小規模の開催となったが、参加者それぞれベスト映画が多様で、これまでよりもひときわ個性的に感じられた。まさしく映画の“ある視点”を語り合う当交流会が大切にする《多様性》が重なり合い混じり合い、共有し合えた証拠だと思う。今後も多様な視点を持った映画人がお互いの価値観を楽しく語り合える場を提供していきたいと強く決意する」

梶原一郎さんのベスト10

プロフィール

当、映画交流会に初期から参加している映画ブロガー。ブログ「湿った火薬庫」

では、ドニー・イェン作品を始めアクション映画の布教に努めている。

梶原一郎さんのベスト10

1位:イップ・マン 継承(ウィルソン・イップ)
2位:ドクター・ストレンジ(スコット・デリクソン)
3位:皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(ガブリエーレ・マイネッティ)

4位:ハードコア(イリヤ・ナイシュラー)
5位:ハクソー・リッジ(メル・ギブソン)
6位:LOGAN/ローガン(ジェームズ・マンゴールド)
7位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(ジェームズ・ガン)
8位:20センチュリー・ウーマン(マイク・ミルズ)
9位:夜明け告げるルーのうた(湯浅政明)
10位:オペレーション・メコン(ダンテ・ラム)

コメント

「今回初めてのゲスト側としての参加となりました。前準備などの不足から色々と拙い発表になってしまいましたが一片でも自分の作品に対する熱意が皆さんに伝わっていたのなら、自分の中では大成功です。次回の開催は今よりもきちんとした形に出来れば良いなと思いつつ、成宮さん初め今回の開催に関わってくれた方達皆さんに大いに敬意と感謝を。ありがとうございました。」

チェ・ブンブンのベスト10

プロフィール

言うまでもなく、「チェ・ブンブンのティーマ」管理人。中学時代に映画の魅力に取り憑かれ、映画を観まくっているうちに、こうして映画イベントのオフ会に呼ばれるようになりました。

チェ・ブンブンのベスト10

1位 バンコクナイツ
2位:レゴバットマン ザ・ムービー
3位:ありがとう、トニ・エルドマン

4位:沈黙 -サイレンス-
5位:American Honey
6位:ラ・ラ・ランド
7位:Denial
8位:セールスマン
9位:ハクソー・リッジ
10位:娘よ
※各作品の選定理由はコチラ

コメント

「今年は洋画が豊作な年で、上半期だけで、ベストテンが簡単に埋まってしまい、下半期に入れる作品がないような状況です。しかしながら、邦画でも『バンコクナイツ』という凄まじい作品が登場しています。下半期は、大林宣彦が余命僅かながらも完成させた『花筐(はなかたみ)』や黒沢清の『散歩する侵略者』等の邦画に期待が高まります。」

ヒサシさんのベスト10

プロフィール

成宮秋祥さんの友人。スタッフとして会場を盛り上げます。

ヒサシさんのベスト10

1位 武曲 MUKOKU
2位 gifted(日本未公開 「アメイジング・スパイダーマン」監督作)
3位 Wilson(日本未公開 ウディ・ハレルソン主演作)

4位 ドリーム(9/29公開)

1位の作品に対するコメント

「内在する強烈な家族問題が登場人物を苦しめる。想いの行き違いや、自分では止められない行動など、家族の繋がりのジレンマや力強さがよく表現されていた」

→NEXT:個人票発表(参加者篇) 3/3

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