【夏休み映画特集】「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」パパの為の子育て映画

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014)
CHEF(2014)

監督:ジョン・ファヴロー
出演:ジョン・ファブロー、
ソフィア・ベルガラetc

評価:75点

映画オタクを約10年やっていて、今や友だちや職場の人に生き字引として使われているブンブンではあるが、時に映画オタク以外から面白い作品を紹介して貰うことがある。そういう時、結構嬉しく思う。ましてや、その作品がメチャクチャ面白かったら、尚更至極です。さて、今回ウォッチしたのは「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」。職場の同期にオススメされて観たら、メチャクチャ面白かったぞ!

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」あらすじ

ロサンゼルスの一流レストランの料理長を任されているカールは、伝統に囚われない新しいメニューを考案するものの、オーナーと対立してしまう。軋轢による溝は、オーナーとの関係から辛口フードライターとの関係に拡大し、ネット上で大炎上してしまう。レストランを去ることにしたカールは、心機一転キューバサンド専門のフードトラックでアメリカを横断する…

レストランの華もつらいよ

本作は、ジョン・ファブローの人生を反映させたドラマです。ジョン・ファブローは、「アイアンマン」を手がけ注目され、続編2,3作を作り、いつの間にかMARVELの看板監督、製作総指揮になったエリートです。しかし、そんな彼は常に上層部との軋轢に悩まされていたようで、本作は「アイアンマン3」の後に息抜きとして作った作品。それだけに、彼が映画業界に入って最初の頃に脚本として手がけた「シリコンバレーを抜け駆けろ!」に近い情熱を感じる作品でした。

本作の主人公カールは、腕前はピカイチで辛口批評家を唸らせる秘伝の料理も持っている程、店を、仲間を、そして料理を愛する男。なんだけれども、保守的なオーナーによってなかなかチャレンジさせてくれない。怒りや葛藤のやり場がない中、息子に教わったTwitterというSNSで炎上させてしまう。

この描写が働く者なら誰しも陥る問題過ぎて泣けてくる。しかも、起こる結果が後悔するものばかりだから、悩めるサラリーマンの心をえぐってくる。観ているこっちまでカールと共に怒りたくなる。

そして、居場所を失った料理長カールはレストランを去り、フードトラックを始めるのだが、この時の生き生きとしたカールの笑顔。涎が出そうなほど旨そうなキューバサンドに熱くなる。ジョン・ファブロー監督は、初フード映画にして、料理を使ったコントラストが本当に上手い。レストランで出される一皿何千円、いや何万円もする料理よりも、10ドル以下で売られているキューバサンドの方が旨そうです。

子育ての指南書

また、本作はイクメン映画としてもよくできている。レストランのことで頭がいっぱいで、息子の相手をできないパパが、フードトラックに息子を乗せ、一緒に行動することで芽生える絆はあまりに輝かしく眩しい。パパの役割は、子どもと激しく遊ぶこと、子どもの活躍を認めてあげること。そして、大人の世界を見せてあげることなんだなーと思わせられる。

特に、カールが息子にとある出来事で説教する場面は胸熱でした。

是非、夏休みにパパは本作を観て、息子と外へ繰り出してみてください!

※注意
本作をTSUTAYAで借りる際はタイトルをよくご確認ください。ジャン・レノのパッケージは全く別の作品なのでご注意ください。

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