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【ネタバレ・解説】「劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!」このサトシを子どもに魅せるべき6つの理由

【ネタバレ・解説】「劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!」このサトシを子どもに魅せるべき6つの理由

劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!


監督:湯山邦彦
出演:松本梨香,
大谷育江,本郷奏多,
佐藤栞里,山寺宏一,
中川翔子,古田新太etc

評価:90点

ドラえもん、コナン、クレヨンしんちゃんと「007」なんて目じゃない、「男はつらいよ」に勝つんだという勢いでシリーズ化されているキッズムービーたち。(「ビクティニと黒き英雄 ゼクロム/白き英雄 レシラム」は2作品で1作扱い)今回、ポケモンが20作目ということで、サトシとピカチュウの出会いを映画化した。原点回帰だ。ポケモンは小6〜中1の時に嵌っていただけに思い出深い。

しかしながら、本作を観て、あそこまで感動するとは思いもよらなかった。大傑作でした。今回は、そんな「劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!」の魅力を5つの観点から解説していきます。尚、ネタバレ注意です。

「劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!」あらすじ

サトシは10才の誕生日を迎えた元気いっぱいの男の子。マサラタウンでは、10才になるとオーキド博士からポケモンを貰い、親元離れてポケモントレーナーになるための巡礼の旅に出ることとなっている。サトシはこともあろうことか、ポケモン授与式に遅れてしまった。ヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメは売り切れゴメンであった。哀しむサトシにオーキド博士は、黄色い逸物を授けた。その名も「ピカチュウ」。決して、簡易奴隷収容器であるモンスターボールに入らぬ、コントロール不能なポケモンであった。サトシは、そんなピカチュウにムツゴロウやグリズリーマンもびっくりな程「愛」を捧げた。そんな熱いサトシに幻のポケモンであるホウオウと愉快犯ロケット団が迫ってくる…

注目1:ポケモンで遊んだことのある人大満足のお話

本作は、ポケモンのゲームを遊んだことのある人なら、心奪われる作品であることは間違いありません。マサラタウンの家から、まずオーキド博士の研究所へ行く。そこで、ヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメの中から1匹パートナーを貰える冒頭で既にテンションがブチ上がります。ただ、本作が面白いのは、「遅刻」をしっかり描いているところにあります。サトシは、研究所に遅刻したが為に、欲しかったヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメは貰えません。レポートを1秒でも遅れて提出したら単位が貰えなくなる、納期に間に合わなければ次の仕事に繋がらない大人社会の厳しさを1日目にしてサトシは知る。では、万が一「遅刻」したらどうすれば良いのか?本作は、しっかりそこを描いている。オーキド博士から、問題児ピカチュウを貰う。ピカチュウはモンスターボールに一切入ってくれないし、サトシに10万ボルトを浴びせる程凶悪です。しかし、サトシは自らの遅刻を認め、前向きにピカチュウと向き合う。これも一期一会だと。こうして強くなっていくサトシ像は、子どもたちの良い見本。過去は変えられないけれども、未来は変えられることをしっかり教えてくれます。話を戻すと、ポケモンのゲームネタを引っ張りつつも、ストーリー面で妥協せず、子どもに熱いメッセージを投げかける本作に惹き込まれます。

注目2:トランセルに注目!

↑海外の人気Youtuber「SMOSH」でもネタにされる程トランセル(METAPOD)は最弱…

サトシはムツゴロウやグリズリーマン驚愕な程、ポケモンに愛を捧げている。注目なのは、そんなサトシが使うポケモンにあります。ゲームなら、絶対にメインで使わない最弱クラスのポケモン・トランセルを使いこなしているのです。オコリザルの襲撃にあった際には、トランセルに糸をを吐かせることで対処している。また、普通のゲーマーなら、トランセルを観た日には「このクソ雑魚がー!!!」となるのだが、サトシは「やったぜ!トランセルだぜ!」と伝説のポケモンと出会ったとき並に興奮しているのです。

同じ要領で、道中出会ったヒトカゲも適材適所見極めて使いこなす。本当の「強さ」は「力」ではなく「愛」であることが良く分かる。これはポケモンで遊ぶ者は要注目の熱い哲学講義のシーンと言えます。

注目3:人間の無意識な欲と悪が描かれる

本作は、ゲームでは見えてこない人間の行動が見えてきます。というのも、ポケモンセンターで誰かが伝説のポケモンを見たという情報が入ってくると、一斉にポケモントレーナー達がその伝説のポケモンをハンティングしに、森へと出かけていくのです。そして、伝説のポケモンを見つけようものなら、我先にと攻撃を繰り出す。なんたる自然破壊っぷり、リンチっぷりなのだろう。人間の欲に起因する悪が本作でしっかり描かれており、これがぐっときました。まさにRATE VFXさんの「【実写ポケモンGO】もしもミュウが現れたら?壮絶な奪い合いバトル Pokemon Go In real life」に近い世界観でしたw

注目4:サトシの闇墜ちが観られる!

明るく、強くて負け知らずなサトシだが、本作ではサトシがダークサイドに墜ちかけるシーンが描かれています。それが、誰しも人生で1度は抱いたことのあるシチュエーションだけにサトシを応援したくなる内容です。ヒトカゲを信じてライバルと闘ったサトシ。しかし、負けてしまう。挫折を味わったことのないサトシは、「あの時、ピカチュウで闘っていれば勝てたかもしれない」と思い始める。ヒトカゲの心を折ってしまう、ピカチュウの心を折ってしまうようなことを言ってしまう。目的が、「勝つこと」だけになると、周りに悪影響を与えてしまうことをしっかり描いており、そしてその葛藤を乗り越える描写もかなりハードに描いている。正直、本作を観る前、全く想像だにできなかった描写だけに驚かされました。

注目5:サトシはイエスキリストだった!

闇墜ちする局面も乗り越えて、サトシは段々と人格者になっていきます。一切他人に壁を作らず、どんな奴だろうと「友だち」になろうとする。「未知」を恐れず前へ進もうする。ポケモンに愛を捧げまくる。そんな彼が、終盤、山寺宏一演じるマーシャドー(マハーシャラ・アリみたいな名前だな)の怒りに触れ、ポケモン達の裏切りにより殺されてしまいます。しかし、不屈の「愛」の精神で7分後に復活を遂げます。そのシーンが、十字架にかけられ殺されたイエスキリストが復活する様子と非常に似ています。

サトシは、天国から見事なまでの復活を遂げた。まさにサトシはポケモン界のイエスキリストですね。

注目6:旅っていいね!

最近、性犯罪も増えているせいか、かわいい子には旅をさせよという親が減っている気がする。子どもたちは公園で遊ばなくなり、家でゲームをしたりパソコン、スマホに没頭している。皮肉にも、ゲームから始まったこのポケットモンスターは、旅の面白さを1000%教えてくれます。自分のまだ知らぬ世界に触れる喜び、一期一会の感動がサトシの輝ける青春からにじみ出てきます。

正直、この熱さは将棋映画「聖の青春」の5億倍面白い。サトシの成長、眩しすぎる青春の光、誇張抜きでキリストになるサトシにテンション上がりっぱなし。今年のベストテンに入れたい傑作でした。

唯一の欠点

ただ、唯一欠点を挙げるとすれば、ロケット団の扱いが雑なところです。「ルギア爆誕」の時の、サトシに対する純愛描写もなく、単に背景だったのが残念でした。

最後に…

いかがでしたでしょうか?やはり映画館へ行くと、観客の半分ぐらいがかつてポケモンに魅せられた者でした。当然ながらブンブンもその一人。キッズムービーが盛り上がる7月ですが、ブンブンがもしペアレントならば子どもに「メアリと魔女の花」ではなく、コチラを魅せたいなと思いました。この記事を書いていたら、ちょっとサントラとかグッズを欲しくなってきたぞー

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