【ネタバレ注意】「スプリット」カイエ・ドゥ・シネマも満足!シャマラン快進撃

スプリット(2017)
SPLIT(2017)

監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ジェームズ・マカヴォイ、
ヘイリー・ルー・リチャードソンetc

評価:85点

今回は先に注意しておく。本作は、マインスイーパ-における地雷率90%のネタバレ地雷原になっている。それだけに、Twitterを始め様々な人がうっかりネタバレしてしまっている。プロの映画コメンテーターですら重要なことを語っていたりする。ブンブンも今回ばかりはうっかり、ネタバレ地雷を踏んでしまいそうだ。なので、未見な人はここで引き返してすぐに映画館へ向かってください。あらすじも、予告編も観ない方が驚く作品になっているんで。それでは、ブンブンの感想を語って行くとしよう。

「スプリット」あらすじ

車で一家が帰宅しようとしたら、謎の男が車に入ってきて少女3人が誘拐されてしまう。そして、少女達は気づくのであった。その男は23もの人格を持つ野郎だってことに…

カイエ・ドゥ・シネマが好きな映画!

本作は、ただのホラーだと思って見ると大間違い。というよりも本作は正直言ってホラーではありません。なので、今回TOHOシネマズ海老名で観たのだが、周辺に座っていたヤンキーやカップル客が観終わった後に、「わっかんねー」「お前、ゼッタイ分かってないだろ!」というどよめきが劇場を包んでいました。まあ、それもそのはず。世間的には過小評価されている「ヴィレッジ」や「レディ・イン・ザ・ウォーター」をその年のベストテンに入れたひねくれ映画雑誌カイエ・ドゥ・シネマが今年のベストテンに入れる気満々の評価をした作品なのだから。

「スプリット」は実験的心理劇だ!

「スプリット」は、一人何役の限界に挑んでいる。予告編で煽っているほど23人もの人格は出てこない。7人ぐらいしか人格は出てこないのだが、それでも凄い。本作では3人の少女と、誘拐犯の事をよく知る学者が会話でもって、その男が今何番目の人格なのかを推理するユニークな心理劇になっている。今、あの人格だと思っていたら、実は違っている。あの人格だから、あの行動ができるといったように、観客も少女側に立って推理する楽しみがあります。

そんなワクワクを与えてくれたのは、ジェームズ・マカヴォイの演技と言えます。彼の7変化があそこまで上手くなければ楽しめなかっただろう。目つきから豹変するマカヴォイさんに圧倒されました。こりゃ私的アカデミー賞、最優秀男優賞と脚本賞はこれで決まりです!

画期的なクロスオーバー

日本では公開の関係で、デフォルトでネタバレしている為これは語れるだろう。この「スプリット」は2019年に「アンブレイカブル」の続編と繋がっている作品です。「アンブレイカブル」は不死身の能力に気づいた男が活躍するヒーロー誕生譚です。この「スプリット」は当然悪役誕生譚。マーベル映画でもDCでもない、それも真っ向からヒーロー映画と語っていない作品がクロスオーバーする。シャマランの映画でクロスオーバーするとは映画史に残るアイデアと言える。これがあったからこそ、ブンブンの評価はさらに上がりました。

最後に…

本作はカイエ・ドゥ・シネマ ベストテン案件故に賛否は真っ二つに分かれるでしょう。しかし、ブンブンはメチャクチャ楽しめました。「シックス・センス」の一発屋だと思っていたシャマランが場外ホームランを打った興奮がココにある。2019年まで生きたいと思いましたw

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