【小話】ブンブン直伝、シネフィルのための語学力向上法

映画オフ会でこんな質問が!

どうも、チェ・ブンブンです。
最近、社会人間際なので、
会社以外での息抜きの
コミュニティを作ろうと、
映画関係のオフ会に片っ端から
参加しています。

丁度、昨日、
あの淀川長治さんが作り
68年も行われていると言われている
東京映画友の会


参加してきました。

最近SNSの力で
増えてきている映画オフ会なのだが、
結構集まる人によっては
マニアックな話が出来なかったりする。

しかし、東京映画友の会は
ガチな映画超人ばかりなので、
気兼ねなく映画の話が出来ました。

その中で、留学にも行っている
せいもあるのか、
「どうやったら語学力伸びるのですか?」
という質問を結構頂きました。
TOEIC持ってないし、
英検も仏検も2級止まりなんだよなー

とあんまり上手いアドバイスは
出来なかったのだが、
よくよく考えると、
町山智浩やライムスター宇多丸の
ようにガチで解説するのでなければ
英検2級、仏検2級レベルの
最低限の語学力があればなんとか
なるじゃん!

と想い、今回急遽
「シネフィルのための語学力向上法」
を書いてみることにした。
参考にして頂けたら光栄です。

そもそも外国語を学ぶメリット

そもそもシネフィルにとって
語学を学ぶことはどういったメリットが
あるのだろうか?
大きく分けて3つだと考えられる。

メリット1:新作映画が観られる

日本は世界的に見て、
配給が異常に遅い国で有名です。
ハリウッド大作をみた際、
中国やベトナムといった他の
アジア諸国に比べ数ヶ月
公開が遅い。
アカデミー賞関連作品でも、
メッセージ

」は5月、
「ハクソー・リッジ」は6月
とアカデミー賞が終わり
かなり経たないと
観られなかったりする。

ましてやカンヌ国際映画祭や
ベルリン国際映画祭などに
出品されるアート系映画は初上映から
下手すると1年近く待たないと
観られない作品があまりにも多い。

そういうときに、語学力があることで、
海外に行って観たり、
それこそDVDを輸入して観たりできる。

メリット2:
日本未DVD化作品、
プレミア作品を観られる

シネフィルにもなると、
一つの映画監督や
ジャンルを極めたくなる。
しかし、日本版DVDでは
絶版になっていたり、
VHSだけだったりとして
1作品数万円
プレミアがついていたりする。

しかし、語学力があることで、
海外版DVDを輸入する魔法が
使えるようになります。

実際に、日本では1作品1万円以上する
R・W・ファスビンダーの作品が
DVD-BOX9枚入りで2000円

ちょいで買えたりします
(もちろん海賊版ではない)。

そもそも「ブリュッセル1080、
コメルス河畔通り23番地、
ジャンヌ・ディエルマン

」の
ように日本ではほとんど
観られない作品も
入手できたりします。

メリット3:他言語ならではの
ギャグや脚本の良さに気づく

「テッド」の字幕問題
一時期炎上していたが、
結構日本における
映画の字幕って
観客の知識に合わせて
全く違うことを字幕に
載せていたりする。
やはり原語ならではの、
面白みに気づくためには
語学力が必要。

これは邦画でも油断できなくて、
例えば、「男はつらいよ
寅次郎春の夢」
という作品がある。
これは、昔ながらの
団子屋とらやに
アメリカ人が
やってくる話なのだが、
そのアメリカ人が
ホテルの場所を訊くのに
英語で「Where is an inn?」
と発する。

「Where is a hotel?」
訊かずに「inn」
(簡易宿泊所という意味。
東横インのインのこと)を
使うのは、「Hotel」を
使ってしまっては流石の
とらやのおじいちちゃん、
おばあちゃんも
察してしまうのでは?という
レナード・シュナイダー
思惑があったからだと分かる。

このように、語学が少し出来ると、
脚本の理解も深まるので
やはり語学力は大切ですね。

語学力向上法

さて、長々と書いてしまったので、
お待たせしました。
ここからは語学力向上の
テクニックを教えていきます。
えっつ?何故「英語力」と書かないかって?
実はこれには意味があって、
英語+α(オススメはフランス語)身につけて
欲しいからにあります。

実はブンブン、
英語とフランス語を最低限出来ることで、
充実した映画ライフを送れています。
フランス語音声に英語字幕が付いた日には
8~9割近くは理解できるので本当に
日本語以外に二言語使えることは
良い武器になっています。

なので、
下記を実践して是非シネフィルを
邁進してみてください。

テクニック1:
他言語字幕で映画を観る

よく、テレビのCMで
スピードラーニングという
胡散臭い宣伝がされているが、
あれはあながち間違っていません。

ただし、ただ他言語を聞き流している
だけでは無駄で、他言語を「意識」する
ことが重要です。

英語ないし他言語字幕で映画を観ると、
シネフィルは字幕を追うため集中します。
その集中力を忘れないでください。
分からない単語があっても、
簡単にメモ帳に書き留める程度にし、
とにかく流れに身を任せてください。

最初は確かに大変だけれども、
数十本ぐらい観たあたりから、
大分理解ができるようになります。
特に自分の得意ジャンル中心に
英語ないし他言語字幕で
観れば観る程勝手に語学力が
伸びます。

映画に貪欲なシネフィルだからこそ
出来るテクニック。上手く活用しましょう。

また、余談だが得意原語によりけり
だけれども基本的に英語字幕が
非常に観やすいです。

ブンブンはフランス語の
方が得意なのだが、
字幕になるとどうしてもフランス語は
一文一文長くなってしまいがちなので、
英語の方がわかりやすい気がします。

テクニック2:海外映画祭、
映画賞情報を調べる

今のシーズン、
ベルリン国際映画祭や
アカデミー賞

盛り上がってますよね。

そこで、
自分の知らない出品作品や
ノミネート作品のあらすじや
評価を海外サイトから調べてみるのは
どうだろうか?

大抵の出品作品は、
IMDb

ロッテントマト

といった
サイトにあらすじぐらいは載っています。

意外とこれらのサイトに載っている
あらすじは、文法的にそこそこ
の難易度、簡潔で、さらにWikipedia
と比べるとネタバレされにくい

特徴を持っているのでいい教材です。

分からない単語はGoogle翻訳等を
使って解読し、その都度覚えていく
ことで次第に語学力は上がっていきます。

テクニック3:実践

単語って、よっぽど暗記が好きな
人でない限りは覚えにくいもの。
単語をどうすれば覚えられるのだろうか?
個人的に、それは自分の経験に
密接に結びついた時だと思う。

ブンブンも例えば
circumstance(=状況)って
単語を覚えたのは
「英国王のスピーチ」

コリン・ファースが使っていたから。

TOEICの単語帳でも何でも良いけれども、
単語を覚えたと思ったら、
いろんな映画からその単語が使われている
シチュエーションを探してみるといいでしょう。

また、マンネリ化して
英単語が覚えにくくなることを防ぐために
例えば海外旅行をして
飛行機や旅先の映画館で
映画を観るといった
特殊な状況で映画を
観る経験をすることを
オススメします。

できるだけ他言語と自分との接点を
作るかどうかが語学力向上の鍵だと言えます。

最後に…

いかがでしたでしょうか?
正直、ブンブン国際文化学部の人の
中で一番英語ができません。
怖くて、というよりも
英語ができるからとドヤ顔を
してくる人が嫌いだから
英語を積極的に勉強しようとは
思っていませんw

だけれども、最低限の
語学力があるだけで
趣味の世界が広がる
喜びは誰よりも
知っています。

語学が苦手、いや嫌いな人だから
こそ楽に最低限の語学力を
身につける術を書きました。

駄文ではあるが、
本文を参考にして
映画ファンが、
若いシネフィルが沢山
日本で生まれるといいなー
と想いながら
この記事はひとまずここで
終わりとしますzzz
お付き合いありがとうございました。
ブロトピ:映画ブログ更新

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