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第1回アカデミー賞作品賞受賞作「つばさ」を観てみた

公開日: : 最終更新日:2017/02/10 2017映画, 映画 , , , , , , , , , ,

第1回アカデミー賞作品賞受賞作「つばさ」を観てみた

つばさ(1927)


監督:ウィリアム・A・ウェルマン
出演:クララ・ボウ、
チャールズ・ロジャース、
リチャード・アーレンetc

評価:75点

もうすぐ、アカデミー賞授賞式ですね~
ところで、皆さんは第1回アカデミー賞
作品賞を獲った作品をご存じでしょうか?
第1回アカデミー賞作品賞を
受賞した作品は「つばさ」です。

アカデミー賞が出来るまで

「つばさ」の話に入る前に、
アカデミー賞発足までの
歴史を語ります。

映画黄金期に入りつつあった
20年代ハリウッドでは、
労働組合の活性化の
コントロールが問題と
なっていた。
そこでMGMの
ルイス・B・メイヤー
映画業界のエリート
を集めた労働問題調停の
協会を作った。
(いわゆる「ヘイル,シーザー!」の
何でも屋みたいなもの)

こうしてできた
映画芸術科学アカデミー
の初代会長
ダグラス・フェアバンクス
「目立った業績に対して
何か賞を与えよう」と
いうことでアカデミー賞を
発足。

1929年5月16日に
ハリウッド、ルーズベルト
ホテルにて授賞式が行われた。
対象作品は
1927年8月~1928年7月まで。
なんと式は4分22秒で終わった。

そんな第1回アカデミー賞の
受賞結果は下記の通りです。
(12部門+特別賞)

・作品賞:つばさ
・芸術作品賞:サンライズ

↑「サンライズ」

・コメディ監督賞:ルイス・マイルストン
(美人二人行脚)

↑「美人二人行脚」

・ドラマ監督賞:フランク・ボーゼイジ
(第七天国)

↑「第七天国」

・主演男優賞:エミール・ヤニングス
(最後の命令、肉体の道)

↑「最後の命令」

・主演女優賞:ジャネット・ゲイナー
(第七天国、街の天使、サンライズ)
・原案賞(現・脚本賞):
ベン・ヘクト(暗黒街)
・脚色賞:ベンジャミン・グレイザー
(第七天国)
・撮影賞:チャールズ・ロッシャー、
カール・ストラス(サンライズ)
・美術賞:ウィリアム・キャメロン
(赤い葉と、テンペスト)
・技術効果賞:ロイ・ポメロイ
(つばさ)
・脚本字幕賞:ジョセフ・ファーナム
・名誉賞:
チャールズ・チャップリン、
ワーナー・ブラザース

余談だが、作品賞を受賞した
「つばさ」は作品賞を受賞しながらも
監督賞にノミネートしなかった数少ない
作品です(通常は両方ノミネートはする)。
この例は他に、
「グランド・ホテル(1932)」
「ドライビング Miss デイジー(1989)」

だけです。

「ドライビング Miss デイジー(1989)」は
分からなくもないが、
「グランド・ホテル」は
群像劇という映画ジャンルを
確立した画期的な作品だから
監督賞にノミネートしても
いいはずなのだが残念。
ちなみに、その時の
監督賞ノミネートは
フランク・ボーゼイジ
(バッド・ガール),
キング・ヴィダー(チャンプ),
ジョセフ・フォン・スタンバーグ
(上海特急)。
受賞はフランク・ボーゼイジ
だった。

「つばさ」あらすじ

若者ジャック・パウエルは
隣人のメアリー・プレストンに
愛されているのに、彼女の愛に
気づかず、都会からやってきた
シルヴィア・ルイスに惚れる。
ルイスにはデヴィッド・アームストロング
というカレシがいるにも関わらず。

やがて第一次世界大戦が始まり、
ジャックとデヴィッドは
空軍に入隊する。
お互いに喧嘩っぱやいが、
友情を深めていき、
名パイロットとして
名を馳せるのだが…

サイレント映画つまらないと
思っていませんか?

皆さんは、サイレント映画と聞くと
「つまらない」「白黒で観辛いのでは?」
という先入観を抱いている人も
少なくないはず。

ブンブンもその一人。
チャップリンやロイドといった
喜劇なら観るが、
戦争ドラマとなると
食指が動かない。
しかも本作は2時間半近くも
あるのだから尚更積極的に
観ようと思わない。

実は高校1年生の時にDVDを
買ってから約7年間放置
プレイしていたのだが、
今回ようやく観ました。

すると、これが面白い。
やはり、サイレントという
制約があるからこそ、
どうやって観客を楽しませるのかに
特化していて、飽きない。

まず前半部分では、
四角関係の恋愛喜劇が
繰り広げられるのだが、
主人公のジャックが
本当にバカで不器用過ぎて
滑稽。明らかに、隣人
メアリーが好いとる
のに、全くもって
気づかない。なんたる
悲劇。イケイケどんどん
突き進む。
この本能的に動くジャックに
引き込まれます。

凄すぎるアクション

そして、本作の魅力は
なんと言ってもタイトル通り
空中戦です。

第一次世界大戦時に
パイロットとして活躍していた
ハリー・ペリーを起用し、
スタントマン抜きで撮影を行い、
実際に死傷者まで出して
創り上げた映像は圧巻。

特に気球戦はまるで、
エースコンバット
ゲームをしているかの
ような臨場感がありました。

また、公開当時空中戦を
盛り上げるべく、
空中戦のシーンになると
画面サイズが横長になる
ギミックや画面全体に
色彩加工を施す等
の特殊効果も使われていた。
流石にDVDだと公開当時の
大迫力までは確認できなかったが
十分楽しめる空中戦だ。

少し冗長…

ただ、やはり141分は
長かった気がする。

空中戦、再開&恋愛描写が
交互に繰り返されるのだが、
結構ワンパターンなので
飽きてしまう。
これが120分くらいなら、
「死ぬまでに観たい映画1001本」や
各著名人のオールタイムベスト

に乗るぐらい傑作だったのだがな~
と非常に惜しい作品でした。

ちなみに、ブンブンのベスト
空軍映画は
「トップガン」ですw

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