2016年ブンブンワースト映画ランキング&部門賞 1位は「RANMARU」

6.疾風ロンド(2016)

鑑賞環境:シネマサンシャイン池袋

学者として細菌兵器の扱いがあまりにも
お粗末だ。たまたま運が良かったので
ハッピーエンドにはなっているものの、
本作では何度も、日本が滅びかけている。

最低限、細菌が入っているであろう瓶を
落とすなんて真似はしてはいけない。
「バイオ・ハザード」もドン引きな
程の阿部寛の瓶ぶちまけ
っぷりに驚愕した。

7.秘密 THE TOP SECRET(2016)

鑑賞環境:TOHOシネマズ日劇

制作者は原作がBL漫画だということを
理解していないのだろうか?
SFミステリーとして舵を切ってしまった
ので原作の魅力の大半が失われてしまった。

その上で4人の脚本家の分業で
見事に空中分解し、
平坦で鈍重で、
とにかくつまらなく
長い作品ができあがって
しまった。

尚、大友監督の今年作った
「ミュージアム」は暴力描写に
力を入れ原作に対する
リスペクトをしているので、
たまたま失敗してしまったのだろう。

8.バイオ・ハザード:ザ・ファイナル(2016)

鑑賞環境:丸の内ピカデリー

家内制手工業のように、
ミラ・ジョヴォヴィッチ夫婦製作の
このシリーズはもはやタイムリミット
の使い方の時点で不思議の国へ
トリップしてしまっている。

48時間のタイムリミットの
ほとんどを無駄にし、
36分で恐らく2時間以上
かかるであろう
本陣を攻略しなければならない。

明らかにタイムリミットを
過ぎているハズなのだが、
アリスの世界では
時間はご都合主義で動くので
関係ないようだ。

アクションの魅せ方も
暗くて、何が何やら
分からず、仕舞には
誰が誰と戦っていて、
誰がクローンか
どうかも分からなくなる。

そういった作品であった。

9.たかが世界の終わり(2016)

鑑賞環境:
試写会

グザヴィエ・ドランどうした!
会話劇として完全に死んでいる作品であった。
字幕の問題かと思い、フランス語を
聞き取ったのだがやはり、会話が
アイ・イン・ザ・スカイ

」や
シエラネバダ

」と比べると
生きていない。

しかも、最初に主人公の目的を
提示してしまったが故に、
各キャラクターのクローズアップ
に対し観客に思考させることすら
禁じてしまう致命的なミスを犯している。

そして、いつもはキレッキレの
音楽選びも今回に限っては、
ドープに心の奥まで入ってこない。

好きな監督だけに無念だ。

10.湯を沸かすほどの熱い愛(2016)

鑑賞環境:ヒューマントラストシネマ有楽町
本作をワーストに入れたことで暗殺される
危険性があるほど、映画好きの間で
絶大な人気を博している作品だが、
正直本作は演出面で残念な舵取りを
しまくっている。

まず、銭湯が舞台にも関わらず、
銭湯という仕事が見えてこないのだ。
銭湯という仕事を通じて家族愛を
描くのであれば、
必然と客とのコミュニケーションも
描かないといけないはずなのだが、
客が風景と化し全く生きていない。
故に銭湯という仕事である
必然性を感じないのだ。

また、あまりの美談として
片付けられている本作だが、
宮沢りえ扮する肝っ玉母ちゃんは
子供にトラウマを与え、
店の人に暴力を働き、
人の家の窓ガラス
置物でたたき割っているのだ
(恐らく現場にいた
赤ちゃんは大けがだろう)。

彼女の犯罪が全く裁かれず、
全て善や愛でおざなりにされている
部分など常軌を逸した表現に
正直ついて行けなかったm(_ _)m

→NEXT:部門賞

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