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「風に濡れた女」ロマンポルノ脱構築!これぞ真のラブバトル

「風に濡れた女」ロマンポルノ脱構築!これぞ真のラブバトル

風に濡れた女(2016)

風に濡れた女
監督:塩田明彦
出演:間宮夕貴,
永岡佑,テイ龍進etc

評価:85点

今年はロマンポルノリブート
プロジェクト年であり、
行定勲や園子温といった
監督が70年代に流行した
日活ロマンポルノを
再始動させている。

先日
「どろろ」や「黄泉がえり」の
塩田明彦監督
が製作した
ロマンポルノ
「風に濡れた女」が
新宿武蔵野館で
公開されたので、
観てきたぞ~

「風に濡れた女」あらすじ

隠居暮らしのおじさんの元に
謎の女がやってくる。
女を避けているおじさんを
挑発するように、
その女は官能を魅せつけてきて…

衝撃的体験

映画館で体験した衝撃体験を
まずお話ししたい。
ブンブンは今はなき成人映画館
くらら劇場で黒歴史
作ってしまった過去があるので、
いくら新宿武蔵野館とは
いえ、ポルノ映画は
友人と行くと決めていた。

友人と、一緒に新宿武蔵野館へ
入ると、50~60歳のおじさんばかりで
学生はブンブン一行だけであった。

隣の席にはずんぐりむっくりな
おじさんが座っていたのだが、
映画が始まると隣のおじさんが
小刻みに動き始めるではないか。

そして、いやーな匂いが漂い
始めたのだ。
あまりの衝撃と、片隣に
座る友人に疑惑を掛けられる
一抹の不安に駆られながら
観る羽目になったのです。

映画館で自慰は
やめていただきたいものだ。

ロマンポルノ脱構築

閑話休題、本作はロマンポルノ
リブートプロジェクトらしい、
70年代ロマンポルノ批評を
している作品だ。

冒頭のチャリンコシーンや、
登場人物の名前からは、
名匠・神代辰巳への
オマージュ

見え隠れする。

そして、その中で
展開されるには、
映画の中でエロスを
演じる事への
自問自答だ。

永岡佑扮するおじさんは、
間宮夕貴扮する謎の女の
生意気な態度に対しこう問う。
「今の『何よ?』はどんな心情か?
疑問か?怒りか?」

そして、「疑問の『何よ?』、
怒りの『何よ?』」と間宮夕貴に
台詞と感情による様々な
シチュエーションを演じさせていき、
段々、目で、身体で愛を
表現させていく。

ロマンポルノの性交描写の演技に
対しメタ的に批評している
ところがスマートでクールだ!

このスマートさは
ドワイヨンの「ラブバトル」
の比じゃないほど上手い。

性交描写が面白い!

そして、肝心な性交描写が
本当に面白かった!

まるでプロレスのような
取っ組み合い。
ボートや車、さらには家全体を
使ったダイナミックなアクション、
そして無駄にカッコイイ構図に
笑いと電撃が走った。

これは、劇場で観てこそ
楽しめるアクションであったと言えよう。

脚本も凄い

そして、従来のロマンポルノ
に比べ、非常に多くの伏線を
張り巡らせ、見事に、
そして観客に驚きを
与える形で回収していくところが
これまた斬新だ。

ロマンポルノリブートプロジェクト
の監督のメンツ上、
一番微妙な感じだった塩田明彦
であったが、もしかすると
一番良いロマンポルノを
作ったのかもしれない。

とにかく大満足な作品でした。

ブロトピ:映画ブログ更新

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