【若干ネタバレ】「RANMARU 神の舌を持つ男(中略)鬼灯デスロード編」堤幸彦最低駄作な10のポイント

RANMARU 神の舌を持つ男(中略)
鬼灯デスロード編(2016)

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監督:堤幸彦
出演:向井理、木村文乃、
佐藤二朗etc

評価:-5億点

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↑そりゃあ最高傑作かもねw

堤幸彦…それはシネフィルにとって
最大の敵である。
「二十世紀少年」「真田十勇士

」と
数々のむかつく駄作で苦しめてきた。

そして、この度彼のフィルモグラフィ
上最凶の駄作「RANMARU」が爆誕した。
多くのシネフィルは怒ることもせず、
完全スルーしているこの映画、
今回ブンブンは10の
ポイントで全力酷評
していく。
(そうしないと堤幸彦監督は
傑作を作れないのかもしれん)

「RANMARU」あらすじ

向井理主演のドラマ映画化。
舌で舐めたモノの成分が分かる能力を
持った蘭丸。
彼は温泉町へとたどり着く。
そこでは地盤沈下と、
謎の殺人が発生しており…

1.舐めたタイトルで天下を取る

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世の中には長いタイトルというのがある。
有名な作品だと

「博士の異常な愛情
または私は如何にして
心配するのを止めて
水爆を愛するようになったか」
から
「マルキ・ド・サドの演出のもとに
シャラントン精神病院患者によって
演じられたジャン=ポール・マラーの
迫害と暗殺」

さらに近年アニメ映画でも、
「魔法少女リリカルなのは
The MOVIE 2nd A’s」のように

「あの日見た花の名前を
僕達はまだ知らない。」
なんて作品もある。

こういった作品は、
明確にどういった作品かを
明示しており、
タイトルに必然性がある。

しかし、本作は映画史上恐らく
最も長いタイトルだが、
舌をテーマにしているだけに
舐めたものとなっている。

さって言ってみましょう
正式タイトル。
「RANMARU 神の舌を持つ男
酒造若旦那怪死事件の影に潜む
テキサス男とボヘミアン女将、
そして美人村医者を追い詰める
謎のかごめかごめ老婆軍団
と三賢者の村の呪いに
2サスマニアwith ミヤケン
とゴッドタン、ベロンチョ
アドベンチャー!
略して…蘭丸は二度死ぬ。
鬼灯デスロード編」

…あらすじやん。
そんなのタイトルに
しないで欲しい。
「マラー/サド」の
ようにあらすじを
タイトルにするなら
スマートにやってくれw

2.マッドマックス、007に謝れ

タイトルみても分かるとおり、
「007は二度死ぬ」「マッド・マックス/
怒りのデス・ロード

」要素が盛り込まれているが、
全く関係ありません。
ナメトル!

3.金田一耕助に謝れ

そして、映画を観ると、
なんと向井理扮する蘭丸が
金田一耕助の格好をしている
ではないか。

しかも、登場人物が
「どっかで観たことが…
金、金…誰だっけ」と
いう茶番を繰り広げる。

「犬神家の一族」「八つ墓村」
オマージュをしたいのは
分かるが茶番過ぎる。
正直滑っています。

4.甕棺墓光MUST DIE

名探偵コナンの毛利小五郎的
ポジションのコメディエンヌ
甕棺墓光
がとにかく
ウザすぎて全くシンパシーを
感じない。

蘭丸が好きだからと
ストーカーしてやってくるのは
分かるが、自分のことしか
考えず、でたらめ独りよがりな
推理で村を錯乱させる。

さらに、犯人と断定できていないのに、
水販売会社の女を犯人扱いしたりと
とにかく酷い。

とにかく、早く死んでくれないかなー
と思いました。
結局、劇中1度も見せ場なく
ただのお荷物でしたw

5.ギャグが全て滑ってる!

本作はコメディミステリーってこともあり、
劇中沢山のギャグが繰り出されるが、
全て独りよがりで壊滅的な程に
滑っている。

仕舞いには、佐藤二朗扮する
宮沢寛治が「ここ、笑うところだから」
と言うのだが、全然笑えません。

何故、ギャグが笑えないのか?
それは、キャラクター同士の
化学反応がない、
同じようなネタを繰り返す、
そもそも登場人物の微分たりとも
共感できないところが大きい。

甕棺墓光がギャグをかましても、
後半皆で無視する。
それも何度も繰り返す。
そもそも、甕棺墓光が
怪物レベルで迷惑キャラなので
どうでもよくなってくる
といった負の連鎖が起きている。

6.観客にツッコミを求めている

宮沢寛治が「ここ、笑うところだから」の
シーンもそうだが、基本的に
ツッコミの役割を観客に投げつけている
点よろしくない。

例えば、村人が怒ったりツッコミを
入れるときに顔を大きくし、
「ドゥーーーン」という効果音を出すのだが、
まるで観客にそのネタを気づいてほしいが
ごとくアピールが激しい。

どのギャグやネタに笑うかは観客の
自由である。ネタを押しつけない
でほしい。

7.ネタばらしが後出しじゃんけん

良いミステリー映画というのは、
映画前半に張り巡らされた意外で
小さな伏線を回収して
観客に驚きと納得を与えるものだ。

しかし、本作は全て
後出しじゃんけん的に
事件
が解決していく。
確かに伏線としてのアイテムは
登場するが、
そのアイテムが何かは
蘭丸しかしらないという
観客置いてけぼり型
の物語運びをしている。

なので、ラストに殺人事件の
ネタばらしをされても
ふ~んとしか思えないのだ。

8.犯人の動機が酷い

犯人が何故、殺人事件を
犯したかの理由が酷い。
たまたま、言い争いになって
相手が勝手に3回転び
3回とも頭を打って死んだ。
それを蘭丸に見られたと
思ったから埋めた。
って論理として可笑しい気がする。

口論になっているところを
見られているのなら、
潔く救急車じゃないの?

百歩譲って、犯人が
死体を埋めて隠蔽したと
考えても、何故蘭丸たちを
全力で殺しにいかなかったのかが
不明。

なので、蘭丸達は普通の
ミステリー映画とは違い、
ほとんど身の危険を感じることなく
推理を許してしまった。
なんもスリルないやん。
(確かに老婆にはちょっかいされてはいたが…)

9.社会問題の提示が甘い

本作はさりげなく、今日本で
起きている問題に言及している。
それは中国人の日本の土地
買い占め問題
だ。
日本の土地は投資において
リスクがないと中国富豪層の中で
注目を集めており、
北海道の山や森等の自然が
買い占められているような
状況が密かに広がっている。

堤幸彦監督も、
そこに目をつけたのは良いのだが、
こんな茶番でシリアス展開
ちらつかせても、
下手すれば中国人に対する
ヘイト・スピーチで終わってしまう。
やるならとことん掘り下げて欲しかった。

10.エンディングがだらだらとしている

そして邦画がよくやりがちな、
事件が解決した後もだらだら物語を
続けてしまう展開は健在だった。

最後に…

いかがでしたでしょうか?
もはや褒める場所を見つけるのが
困難なぐらい凄惨な作品だと言うことが
よく分かることでしょう。

これに比べたら、
「真田十勇士」はアカデミー賞作品賞
ものです。

まあ、怖いもの見たさで観るには
悪くない話なので是非映画館で
ウォッチしてみてください。

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