東野圭吾×阿部寛「疾風ロンド」研究者として失格じゃ!!!!!!

疾風ロンド(2016)

疾風ロンド

監督:吉田照幸
出演:阿部寛、大島優子、大倉忠義、
ムロツヨシetc

評価:30点

大衆ミステリー小説の巨人・
東野圭吾の雪山サスペンスが
映画化!
監督は「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」
の吉田照幸で、今回
メジャー映画デビュー作だ。
出演は阿部寛に「関ジャニ∞」の
大倉忠義、大島優子にムロツヨシ
と豪華キャストだが果たして…
シネマサンシャイン池袋で観てきました。

「疾風ロンド」あらすじ

研究所から細菌兵器が盗まれた!
世間に表沙汰になるまでに、
収拾をつけようと、
所長は研究員の栗林を
兵器が埋蔵されている
スキー場へ派遣するが…

研究員失格だよ!

原作を読んでいないので、
比較はできないのだが、
映画版だけを考えると
明らかにコメディ路線で
撮ったことが裏目に出た作品だ。

研究所から脅威の細菌兵器が
盗まれ、どうにか世間にバレる
前に発見しようとする
という発想はよくある。

しかし、コレをコメディにすると
世間を舐めてる感が一気に浮き出てくる。
ブラックコメディとして描くならまだしも、
ライトなコメディにしてしまっているので、
登場人物にどんどん感情移入出来なく
なってくる。

所長が、「細菌兵器を金曜日までに見つけられなきゃ
クビだから」
とギャグのように言うのだが、
全くもって笑えない。
それでもって、とばっちりを受けた研究員の栗林
(阿部寛)はへらへらしながら全く緊張感を
持たずしてスキー場で捜索しているのだ!
オマケに、細菌兵器らしき瓶をゲットするや
否や地面にうっかり落とす….追々、
瓶の扱い雑すぎだろ!
(安心してください偽物なんで)
怒鳴りたくなる演出の連続に辟易とした。

起承転結の立て方を間違っている!

本作は脚本の作りが酷い。
70分ぐらいでクライマックスらしき
シーンは終わる。
しかし、そこから30分近くも
茶番を何度も繰り広げるのだ。
なかなか終わらない結の描写に
苦痛でしょうがなかった。

やはり、意外性を与える
「ツイスト」「ひねり」は
劇中で一度だけしか
使えないですな~

GoProの撮影に注目

正直、本作は映画として
よろしくない作品だったのだが、
1点、GoProを使った撮影
によるアクションシーンは非常に
面白かった。

広角レンズで、狭い木々を
切り抜けていくスキー&スノボ
アクションはハリウッド大作に
劣らない演出と言えよう。

つまり本作は109分のGoPro
のコマーシャルであり、
細菌兵器サスペンスを
観たければ「インフェルノ


を観ることをオススメします。

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