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TIFF2016鑑賞記録14「14の夜」レンタルビデオ屋のワクワク味わえる足立紳監督デビュー作

TIFF2016鑑賞記録14「14の夜」レンタルビデオ屋のワクワク味わえる足立紳監督デビュー作

14の夜(2016)

14の夜
監督:足立紳
出演:犬飼直紀、光石研、濱田マリetc

評価:80点

通常、東京国際映画祭では
日本公開しなさそうな、
あるいは1年後に公開するような
洋画を狙い、絶対公開する邦画は
はなから無視しているのだが、
丁度「あなた自身とあなたのこと
まで時間があったので急遽
日本映画スプラッシュ部門作
「14の夜」
を観ることにしました。
mx4d
なんとスクリーンはMX4Dのところでした。
中学生のムラムラ映画なので、
「エッチなシーンで揺れるかな?」
「水が飛び散るかな?」

不甲斐ない妄想をしたブンブンでしたが、
そんなことはありませんでしたw

ちなみに「14の夜」は
百円の恋」の脚本家で知られる
足立紳初監督作ですが果たして…

「14の夜」あらすじ

1987年の田舎町。
柔道部の仲良し中学生4人組は、
ぐーたらしている毎日を送っていた。

そんなある日、
レンタルビデオ屋にAV女優
よくしまる今日子がサイン会を
しにやってくると聞きつけ、
彼らは「行動」に移す…

男のイニシエーションが詰まった傑作

本作は、男なら、映画好きなら尚更通るであろう
道をみずみずしく描いた作品だ。

レンタルビデオ屋でピンクの暖簾を店員に
見つからずに入ろうとするゾクゾク感、
持ち帰ったエロ映画を家族に見つからずに
観るという背徳感は、
物心がついたころからパソコンのエロ動画を
嗜んだ「ゆとり世代」が観ても十分
ノスタルジーに浸ることができる。

そして、ゆとり世代であるブンブンから
するとVHS時代のレンタルビデオ屋文化に
胸が躍ります。

1980年代のレンタルビデオ料金は
非常に高い。本作に出てくる
レンタルビデオ屋「ワールド」は
1本映画を借りるのに
1泊2日で800~1000円、
2泊3日で1000~1200円
するのだ。
ビデオデッキもレンタルできるが、
1000円以上するので、
当時の中学生にとって「映画を借りる」とは
特別な儀式のようなもの。

4人の中学生が時間をかけて自分の
イチオシの映画を選ぶ。
「O嬢の物語」「卍」
などといった作品を
チョイスし、4人でじゃんけんを行う。
買った人の作品を、皆が数百円ずつ出して
借りるのだ。

この描写だけで映画オタクのブンブンは
心臓が爆発するぐらい感動した。

そして、AV女優がレンタルビデオ屋に
深夜12時にやってくると明らかに
デマなんだけれども、
中坊4人は勇気を振り絞って夜
行動に移す。ヤンキーに絡まれても
めげずに奮闘する少年達に
熱くなった。

そして、14の夜が明けようとする時の
描写が「台風クラブ」さながらの
カタルシスを生み、ブンブンの
心に残る傑作となりました。

これは、映画好き、男なら
自分が思春期だった頃の
イニシエーション(=通過儀礼)を
思い出させてくれるソウルある作品だ!

足立監督Q&A

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Q&Aでは足立監督に質問することが出来ました。

「本作では『O嬢の物語』等
沢山のエッチな映画が出てきますが、
コレラの作品選定はどのように行ったのですか?」

という質問を投げかけたところ、
足立監督の青春時代に友人と
レンタルビデオ屋で選んだり
見かけたりした作品を選んだ
とのこと。

また、本作に登場するビデオ屋は
埼玉県深谷市に実在する店で、
VHSを中心に取りそろえているとのこと。

それにしても、本作の映画チョイスは
なかなか面白かった。
一応、ビデオ屋の女店員は
「ローマの休日」を観ているのだが、
店自体がそもそもロックで、
カルト映画「TOMMY」が
猛プッシュされてたり、
「ザ・レイプ」「卍」
「O嬢の物語」がフツーに
推されている点ぐっときました。

また、本作を作る上で足立監督は
侯孝賢(ホウ・シャオシェン)や
相米慎二、「スタンド・バイ・ミー」
を意識している作ったとのこと。

また、今回のQ&Aで一番びっくりしたのは、
元々のタイトルが
「よくしまる今日子サイン会」
とド直球だった点だ。
小泉今日子から苦情がくるぞwww

本作は12/24 性なるクリスマス・イヴに
公開します。また、足立監督自ら
手がけた原作本が12/8に発売
するので是非劇場でWatchしてみて
下さい。

キュウソネコカミ主題歌「わかってんだよ」

その他上映作品とレビュー

既に鑑賞済み作品

「牯嶺街少年殺人事件」レビュー
「怒り」レビュー
「フロッキング」レビュー
「シン・ゴジラ」レビュー
「キングコング対ゴジラ」レビュー
「TOO YOUNG TO DIE!」レビュー
「ハッピーアワー」レビュー
「ダゲレオタイプの女」レビュー
「リップヴァンウィンクルの花嫁」レビュー
「バケモノの子」レビュー
「オデッセイ」レビュー
PFFアワード2016 グランプリ作品
「食卓」レビュー

「淵に立つ」レビュー
「誕生のゆくえ」レビュー
「名誉市民」レビュー

TIFFJPで観た映画

「7分間」レビュー
「ノクトラマ」レビュー
「メコン大作戦」レビュー
「ブルーム・オブ・イエスタディ」レビュー
「アクエリアス」レビュー
「シエラネバダ」レビュー
「メッセージ」レビュー
「ミスター・ノー・プロブレム」レビュー
「あなた自身とあなたのこと」レビュー
「痛ましき謎への子守歌」レビュー
「鳥類学者」レビュー
「パリ、ピガール広場」レビュー
「オリ・マキの人生で最も幸せな日」レビュー
「ミュージアム」レビュー
「14の夜」レビュー
「クラッシュ」レビュー

TIFF2015の作品レビュー

2015年グランプリ作「ニーゼ」レビュー
「ケンとカズ」レビュー
「シュナイダーVSバックス」レビュー
「フル・コンタクト」レビュー
「ヴィクトリア」レビュー
「ルクリ」レビュー
「コスモス」レビュー
「ビースト・オブ・ノー・ネーション」レビュー
「ヒトラーの忘れもの」レビュー
「ぼくの桃色の夢」レビュー
「IF ONLY」レビュー
「灼熱」レビュー
「さようなら」レビュー
「FOUJITA」レビュー

ブロトピ:映画ブログ更新

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