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TIFF2016鑑賞記録6「あなた自身とあなたのこと」初ホン・サンスは「君の名は。」だった…

TIFF2016鑑賞記録6「あなた自身とあなたのこと」初ホン・サンスは「君の名は。」だった…

あなた自身とあなたのこと(2016)
Yourself and Yours(2016)

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監督:ホン・サンス
出演:キム・ジュヒョク、イ・ユヨンetc

評価:80点

フランスだけではなく
日本でも人気を集めているホン・サンス
の新作が第29回東京国際映画祭で上映
実はブンブン初ホン・サンスなのだが果たして…

「あなた自身とあなたのこと」あらすじ

画家のヨンスと恋人のミンジュンは
些細な誤解から喧嘩別れしてしまう。
しばらく経ち、再会するが
ミンジュンはヨンスのことを
思えておらず…

ホン・サンスが「君の名は。」を撮ったら…

本作は「シエラネバダ」同様会話劇だ。
居酒屋や家での会話をつなぎ合わせて
描いた恋愛劇なのだが、
これがまるで「君の名は。」なのだ。

画家のヨンスや眼鏡男子など、
様々な男が美女ミンジュンに
「あのときの…」と
声を掛けるがミンジュンは全く
覚えていない。
「嘘だろ!」と気まずくなるのだが、
酒の力に任せて頑張って恋愛関係を
取り戻そうとする。

結局、男子も女子も皆
思い込みや誤解をしているので
真実こそ分からないが、
壊れたモノが茨道の会話を
通じて最初からやり直されていく過程は
観ていて心地よい。
そして、メチャクチャ怖かったりする。

しかも、これが主人公の画家だけなら
まだしも、何人もが
ミンジュンとの会話で同じことを繰り返す。
「出版社の呑みで会ったよね」
「知らないけど」
「だって、大学の近くの…」
「その大学知らん」
「えっつ…」

とか
「この前お会いした…」
「この人知り合い?」
「いや知らないけど…」

こんな会話が層をなして
観客に襲いかかってくるので、
コミュ障のブンブンに
とってはロマンチックながらも
とってーーーーーも怖い
作品でした。

しかし、それ故にラストに
なるにつれて新しく
愛が育まれていく過程は
まさに「君の名は。」のような
カタルシスを感じました。

ホン・サンスは会話に注目?

ホン・サンス監督作は海外、特に
フランスで人気を博しており、
カイエ・ドゥ・シネマは
「ソニはご機嫌ななめ」に高評価を出している。

どうやら彼の作品はミニマムな空間で
繰り広げる会話、舞台となる場所を
散歩する心地よさがヌーヴェル・ヴァーグ
に通じるところがあるからだろう。

ブンブンも不勉強ながら今回が初ホン・サンス
なのだが、こんなにロマンチックで
ぶっ飛んだ作品を作れることが分かると
他の作品にも俄然興味が湧いてきたぞ!!

その他上映作品とレビュー

既に鑑賞済み作品

「牯嶺街少年殺人事件」レビュー
「怒り」レビュー
「フロッキング」レビュー
「シン・ゴジラ」レビュー
「キングコング対ゴジラ」レビュー
「TOO YOUNG TO DIE!」レビュー
「ハッピーアワー」レビュー
「ダゲレオタイプの女」レビュー
「リップヴァンウィンクルの花嫁」レビュー
「バケモノの子」レビュー
「オデッセイ」レビュー
PFFアワード2016 グランプリ作品
「食卓」レビュー

「淵に立つ」レビュー
「誕生のゆくえ」レビュー
「名誉市民」レビュー

TIFFJPで観た映画

「7分間」レビュー
「ノクトラマ」レビュー
「メコン大作戦」レビュー
「ブルーム・オブ・イエスタディ」レビュー
「アクエリアス」レビュー
「シエラネバダ」レビュー
「メッセージ」レビュー
「ミスター・ノー・プロブレム」レビュー
「あなた自身とあなたのこと」レビュー
「痛ましき謎への子守歌」レビュー
「鳥類学者」レビュー
「パリ、ピガール広場」レビュー
「オリ・マキの人生で最も幸せな日」レビュー
「ミュージアム」レビュー
「14の夜」レビュー
「クラッシュ」レビュー

TIFF2015の作品レビュー

2015年グランプリ作「ニーゼ」レビュー
「ケンとカズ」レビュー
「シュナイダーVSバックス」レビュー
「フル・コンタクト」レビュー
「ヴィクトリア」レビュー
「ルクリ」レビュー
「コスモス」レビュー
「ビースト・オブ・ノー・ネーション」レビュー
「ヒトラーの忘れもの」レビュー
「ぼくの桃色の夢」レビュー
「IF ONLY」レビュー
「灼熱」レビュー
「さようなら」レビュー
「FOUJITA」レビュー

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