【ネタバレなし】「ミッドナイト・スペシャル(Midnight Special)」アート系B級映画の新鋭J・ニコルズが撮る「未知との遭遇」

北欧で観た映画2:
ミッドナイト・スペシャル(2016)
Midnight Special(2016)

ミッドナイトスペシャル

監督:ジェフ・ニコルズ
出演:マイケル・シャノン、
キルティン・ダンスト、
アダム・ドライバーetc

評価:70点

「テイク・シェルター」「MUD」など、
内容こそB級なんだけれど、
徹底的に作り込んだ映像で
観客を引き込む
ジェフ・ニコルズが何故か
ベルリン国際映画祭
コンペティション部門に
出品成功したオカルトSF映画。

「ミッドナイト・スペシャル」あらすじ

目からビームを出す息子を持った
父親は仲間の力を借り、
FBI,CIAから逃走中。

どうやら息子には行くべき
場所があるそうで、
父親は逃走しつつも
目的地を探すのだが…

味が変わるオカルト映画

ベルリン国際映画祭に出品された
時、「シャマラン映画っぽい」作品
だなーと思っていた。

確かに、所々シャマランの
「サイン」っぽい演出
が見受けられるのだが、
観ていくうちにドンドン、
雰囲気が変わっていく面白い
作品でした。
なんたって、途中から、
「X-MEN」のサイロップスが
現実にいたら政府や家族は
どう対応するのかという

のを徹底的にリアリズムに
こだわって作ったとしか
思えなくなってくる。

そして、終盤に行くに従って
「未知との遭遇」を思わせる
ような描写になっていく。

つまり、本作はよくある話を
再構築したような作品なのだ。
とはいえ、流石はジェフ・ニコルズ。
音楽に頼らない、徹底したリアリズムと
格好良すぎる画面作り、
そして映画慣れしている観客を
驚かせるラストと
怒濤の演出を仕掛けてくるのだ!
ジェフ・ニコルズ憎いね~(*^_^*)

ミッドナイト・スペシャルの意味は?

タイトルの「ミッドナイト・スペシャル
(Midnight Special)」の意味は
夜行急行列車
だ。

まさに、真夜中に政府の目を
かいくぐって猪突猛進
目的地に急ぐ主人公を
暗示したようなタイトルだ。

また、目からビームが出る
少年の謎にも深く関わっている
タイトルです。
もし観た際にはタイトルの
意味について考えて
みると面白いですよ。

年末日本公開なるか?

一応、配給はワーナーで
日本公開は2016年末頃

らしいのだが、
まだ正式な公開日程と上映館は
決まっていません。

この手のB級ワーナー映画は
ヒューマントラストシネマ渋谷
あたりでやるはずなので、
楽しみにしている人は
要チェックだぞ!

ジェフ・ニコルズ最新作
「Loving」はアカデミー賞狙い?

今回オカルトな作品を作った
ジェフ・ニコルズは
カンヌ国際映画祭で「Loving」
という作品を出品しています。

黒人と白人の結婚を
巡り裁判になった
ラヴィング事件を
映画化したもので、
アカデミー賞戦線に
殴り込みをかけそうな
作品です。

果たして賞を獲れるのだろうか?

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