新海誠初監督作「ほしのこえ」NETFLIXにて公開中

ほしのこえ(2002)
The voices of a distant star
Voices of a Distant Star(2002)

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監督:新海誠
出演:篠原美香
新海誠

評価:70点

現在大ヒット中、
あの「シン・ゴジラ

」の興行収入
を凌駕しようとしている
新海誠監督作「君の名は。


(1954年も「ゴジラ」は
君の名は 第三部

」に
敗北している)。

それを記念してか、
NETFLIXに彼の作品が
大量アップされていたぞ!

今回は、新海誠
初監督作品「ほしのこえ」
を観てみました。

「ほしのこえ」あらすじ

2046年、リシテア艦隊に抜擢され宇宙で
地球外知的生命体タルシアンの
攻防任務に就く
長峰ミカコ。

彼女には両想いのカレシ
寺尾ノボルがいるので
よくメールをしている。

しかし、ミカコの任務が
激しくなるほど、
メールが届くまでの
時差が開き…

不思議なロボットアニメ

本作は正真正銘ロボットアニメだ。
ブンブンはエヴァンゲリオンと
パトレイバーぐらいしか
ロボットアニメを観ていないので
語れる口ではないのだが、
明らかにただのロボットアニメ
ではない。

まず、第一にノスタルジック過ぎるのだ。
製作時期が2002年ってことも
あるのだが、舞台は2046年にも
関わらず主人公が使用する
携帯電話が白黒フォンなのだ。
通常、SFを描くときに、こういった
小道具を想像上のハイテク機械に
することが多いのだが、
本作は現実と同じ、
あるいは少し退化させて
描いているのだ。
(2002年の時点では既に
カラーの携帯電話は登場していた。)

第二に、新海誠節の
癖の強い回想シーンで物語が
進むところだ。

遠い宇宙と地球とで、
メールすら届くのに時間がかかる状態で、
お互いの愛は貫き通せるのか?
永遠に、二人は独白をする。

新海誠嫌いな人は一番嫌いだろう
と思うほど、本作の独白は
文学的である。

とはいえ、その文学的要素、
ブンブンは気に入りました。
本作の凄いところは、
携帯電話というハイテク機器で
すら神秘的なモノへと昇華
させていることだ。

通常携帯電話やスマートフォンって
気軽に連絡できるツールとして
使われる。しかし、本作では
まるで手紙のようにすぐには
メールが届かない。

長峰ミカコが遠くへ行けば行くほど、
メールの届くスピードが遅くなり、
しまいには8年半後先へと
なってしまう。
その壮大さに切なくなる。

「君の名は。」でもそうだったが、
新海監督の携帯電話・
スマホの扱いは独特だなと
感じざる得ない作品でした。

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