【ジャック・リヴェット追悼】アウトワン#4 END OF FIRST PART

アウトワン(1971)
OUT1(1971)

アウトワン3

監督:ジャック・リヴェット
出演:ジャン=ピエール・レオー,
ジュリエット・ベルトetc

評価:?点(最後まで観たときに
点数をつけます)

ジャック・リヴェットの伝説の
12時間映画「アウトワン」耐久レース
第5話です。

就活で一時中断していた、
ジャック・リヴェット怪物作
耐久レース遂に、
残るCD枚数も3枚となりましたw

「アウトワン」END OF FIRST PART
あらすじ

今までの映像を再構成した総集編。
オイディプス王を演じる若者、
障がい者を演じカフェの人々から
金をふんだくる役者、
バルザック好きの教授による
講義、チェスをする男の家に
盗みに入る女と今までの話の
断片が連なる…

実験映画だからね~

「アウトワン」シリーズは
ヌーヴェル・ヴァーグ映画の
中ではゴダールを遙かに凌駕する
実験映画なので、ストーリーも
くそったれもありません。

ライムスター宇多丸の24時間
ラジオで「ホタルノヒカリ」
上映会が行われたとき、
構成作家の古川さんが、
皆から叩かれる
「ホタルノヒカリ」に対し、
「みんな線で観るからダメなんだよ!
点で観ようよ!」

と新しい概念を提唱していた。

まさに、「アウトワン」は点で観る
映画だ。モンタージュのように
切り貼りされた何でも無い
シーン、思いつきで撮られた
ようなシーンから
カタルシスなり、
カウンターカルチャー
時代の「自由」を感じ取る。

別にストーリーを深く
観ることに意味はさほど
ないんだと感じ始めた。

さて、今回観た
END OF FIRST PART
一本の映画の中で
2時間の総集編をやる
というアヴァンギャルドな
スタイルを取られている。

なので、半年の
ブランクを思い出すことが
できた。
相変わらず演劇シーンは
狂気じみている。
「イディオッツ」
思わせるカフェで
障がい者を演じる
シーンと組み合わさり
狂気のレベルが増していきます。

今回は、劇中にやたらと
白黒ダイジェスト写真が
挿入されているのだが、
どうもこれが作品に
残像を与えている。
つまり、今まで6~8時間
近くに渡って観てきた
ものが「記憶」に
なっていることが
メタ認知されるのだ。

とはいえ、12時間ずっと
これを見続けるのは
相当辛い。
あと2枚完走することは出来るのだろうか?

関連項目

「アウトワン」#1

「アウトワン」#2

「アウトワン」#3

「アウトワン」#4

「アウトワン」#最終章

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