「ワンダーランド」映画好き、いやマッドマックス好きよ!この漫画が凄いぞ(実写化希望)

ワンダーランド

ワンダーランド

著者:石川優吾

ブンブンは趣味で、
本屋に行くと漫画から
文庫本、旅本コーナーまで
ぐるりとするのが好きだ。

特に漫画コーナーでは
「次は何が実写化するのかな?」
と予習ができるので通うように
している。
そんな中、一つの漫画が目に
止まった。
石川優吾の「ワンダーランド」だ。

どうやら、ある女子高生が
人形サイズに小さくなってしまい
という話らしい。

ただ、ファンタジー系漫画じゃ
1話ぐらいにしかならないネタ
なのに、平積みされているから
には理由があるだろう。

ということで買ってみたら、
これがメチャクチャ面白い!
というよりか、映画好きが
熱くならない訳がない
漫画でした。
ってことで、今回は
8/31に出た3巻までの
話をしようと思います。

「ワンダーランド」あらすじ
(3巻まで)

wannda-ranndo

女子高生ゆっこは、ある朝目覚めると、
人形サイズに身体が小さくなっていることに
気づく。

慣れない身体で台所に行くと、
なんと小さくなっていたのは、
ゆっこだけではなかった。
両親も小さくなっていたのだ!
さらに、両親はペットの猫に
襲われ殺されてしまう。

ゆっこは、命さながら
ペットの犬ポコと
一緒に外へ脱出するのだが…

ありそうでなかった物語と圧倒的映画感!

ある日、主人公が小さくなる話は、
「縮みゆく人間」や
「ミクロキッズ」を始め、
日本では「南くんの恋人」
など
よくある話なのだが、
本作品は規模が違う。

ある地区一帯に住む大勢の
人間が同時に縮むのだ!

そして、猫やカラスに襲われながら
サバイバルする様子が描かれる。

地震や洪水、異世界転送、
ハリケーンからサメと
パニックものは漫画・小説・
映画と形を変え数多作られてきたが、
この手のパニックはブンブンの
知る限り初めてである。

まさに「ありそうでなかった話」だ。
この時点で石川優吾に拍手喝采なのだが、
ブンブンの興味惹かれたところは
そこではない。

明らかに石川優吾は映画好きで、
実写化を意識した漫画作りを
しているのだ。

通常漫画って、長く連載するもの
なのでどうしても1巻あたりの
進展は遅くなりがちである。

しかしながら、「ワンダーランド」
はたった3巻で、映画の前編
レベルは作れるほどハイペース
で物語は進む。まさに、映画の
絵コンテなんじゃないかという
展開の早さだ。

そして、本作で描かれるサバイバル
描写が映画のオマージュと
思われるシーンだらけなのである。

例えば、窓を空けると大量の
カラスが主人公を覗く場面は
ヒッチコックの「鳥」そのもの
だし、猫との死闘は
「縮みゆく人間」だ。

2巻後半で、ゆっこが逃げ込む
ショッピングセンターの
様子はジョージ・A・ロメロ
の「ゾンビ」
を匂わせる。

「マッド・マックス/怒りのデス・ロード」
オマージュが凄い!

そして、何よりも凄いのが、
ショッピングセンターで
「マッド・マックス/
怒りのデス・ロード」


再現されていることだ!

えっつどういうことかって?

なんと、ゆっこが逃げ込む
ショッピングセンターの
映画館では「マッド・マックス/
怒りのデス・ロード」の
コスプレ上映(爆音かな?)
が行われており、
上映中に小さくなった
コスプレイヤーが、
ミニカーを改造して
マジなウォーボーイズ
と化し、一般人に
迷惑をかけまくるのだ!

この場面のマッドマックス愛
といい、忠実再現度に
読んでてヒャッハーと
ならない訳がないのだ。

なので、映画人に
とってこの「ワンダーランド」
神漫画なのである。

「ワンダーランド」2巻の試し読みで
チェックできるぞ!

実写化できるかな?

さて、本作は是非とも映画化
してほしい!東宝等各映画会社さん、
特に「アイ・アム・ア・ヒーロー」

のスタッフで実写化してほしいのだが、
いくつか問題がある。

↑何度かリメイクされているドラマ
「南くんの恋人」

一つ目は、縮小描写だ。
確かに、「南くんの恋人」という
小さくなった女子高生と
男子高生の情事を
描いたドラマがある。
CG技術からしても、
できそうな感じはある。

しかし、セットを組んだ場合に
いかにリアリティを保てるかが
心配である。

特にショッピングモールでの
ウォーボーイズとの死闘は
CGよりもセットを組んだ方が
やりやすい。しかし、
そのセットが東京
ディズニー・シーの
トイストーリー・マニア程度
だったらそりゃ大惨事だ。

「アントマン」

レベルの描き方
が出来るのかが一番の壁である。

二つ目にアリスという重要
キャラクターの配役が難しい点だ。
ゆっこが道中で出会う謎の
コスプレ外国人アリスが、
かなりトリッキーな
キャラクター過ぎて
(詳細は漫画を読んでくれ)
キャスティングが
難し過ぎる点である。

単純に語学堪能なハーフを使えば
いいという問題じゃなさそう
だから辛いところ。

さて、各映画会社よ、
本作を「アイ・アム・ア・ヒーロー」
のような傑作にすることができるか
見物である。

「ワンダーランド」1巻試し読み

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