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“Ç”【書評】映画が面白そうなので「聲の形」の1巻を読んだら一巻の終わり過ぎた件

“Ç”【書評】映画が面白そうなので「聲の形」の1巻を読んだら一巻の終わり過ぎた件

聲の形

聲の形
著者:大今良時

※「映画 聲の形」記事はコチラ

「ファインディング・ドリー」上映前の
予告編で、新海誠の「君の名は。」
級に私の心を揺さぶった作品が
あった。それは「聲の形」である。

↑「君の名は。」も楽しみです。

察しの通り、
聾唖者(耳の聞こえない人)の少女の話である。

どうやら予告編を見ると、
どう考えても釣り合わない
やんちゃボーイと
華奢で美しい聾唖の少女の
恋愛モノらしい。

気になる!
ということで、
早速本屋に行ってきて、
原作1巻を買いました!

気になる中身は…

鬼畜イジメ漫画だった…

てっきり、みずみずしい、
岩井俊二の映画っぽい
アンニュイな恋愛ものかな
と油断していたブンブンを
一気に奈落へと突き落とす
作品でした。

まず、1巻全編にわたり、
陰湿なイジメが。
それも主人公の石田将也が
聾唖の少女・西宮硝子を
いじめるという内容だった。

小6にもなってやんちゃばかり
している石田の趣味は度胸試し。
橋から河に飛び込んだり、
一度も話したこともない奴に
喧嘩をしかけたりしている
毎日である。

そんな彼の前に現れた転校生
西宮硝子。
度胸試しの対象として石田は
彼女にちょっかいを出し始める。

西宮は聾唖者で、耳が聞こえないので
授業や合唱コンクールで周りの生徒に
迷惑をかけてクラスメイトだけでなく、
先生までもが疎むようになるのを
いいことにドンドンいじめを
エスカレートしていく石田。

だが、西宮の親が学校にいじめを
告発したことから、
石田はクラスメートや先生から
裁かれスクールカースト最下位
にされ立場が逆転する…

まさに
「時計じかけのオレンジ」
状態やないかーーーい!!

誰しもが陥る差別をえぐり出す

この漫画が凄いところは、
「誰しもが陥ってしまう差別」に
目を背けず真っ正面から描いたことだ。

映画や漫画、小説に登場する
「障がい者」は比較的、
周りからの熱い加護が得られたり、
そもそも作品自体が憐れみの目で
描かれていることがほとんどだ。

しかしながら、
現実はどうだろうか?

「聲の形」の1巻は徹底して
苛める側の視点で描かれる。

主人公黒田の「好奇心」、
そして西宮のせいで
授業の重要な箇所を聞きそびれた、
合唱コンクールで優勝できなかった
ことを恨む女子生徒たち。

そしてトラブルを起こすから、
業務が増えてフラストレーションが
堪る先生。

そう、本作を読むと
「障がい者と健常者を共存させよう」
という理論が極めて偽善的かが
分かるのだ。

現に、介護や養護施設の現場では、
一年に何回かは介護士が発狂して
障がい者やお年寄りを虐待する
事件が発生している。

プロの介護士ですら
心身の負担が大きいのだ。
ブンブンも教職関係の授業等で
お目にかかったことがあるのだが、
ホントウにコミュニケーションを
取るのが難しい。
1時間でもどっと疲れる。

こんな難しいことを、
万人ができるわけではない。
そうなってくると、どうしても、
障がい者のことを疎ましく
思ってしまうわけ。

その社会構造を、
「モラル」の領域を
超えて大今良時は
描き出した。

1巻だけでも映画化できるぐらい
深い。ブンブンは断然
「ファインディング・ドリー」
よりもこっちの方が好きである。

そして、聾唖の少女のせいで
人生が狂った男・石田は
高校生になり再び
彼女と再会するのだが
果たしてどうなるのか?
2巻を読みたくなったぞ!

映画も「けいおん!」の
京都アニメーションだけに期待である。

映画は9/17(土)全国ロードショーとのこと。

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Comment

  1. いごっそう612 より:

    実はコミック全部持ってたりします。
    けっこう中途半端なところで終わったので残念(^^;
    映画化されるのですね!

    • chebunbun より:

      いごっそう612さん、なんと!エンディングは微妙なんですね~m(_ _)m 映画版は予告編を見直すと、2巻以降が中心に描かれるので一抹の不安がよぎりますw
      まあ、がちで1巻を映画化したら韓国映画「トガニ 幼き瞳の告発」みたいになってしまいそうですからしょうがないですね。

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