“Ç”「グッド・ストライプス」一番気になるのは妊婦問題

グッド・ストライプス(2015)

グッドストライプス

監督:岨手由貴子
出演:菊池亜希子,中島歩

評価:30点

昨年、観逃した作品
「グッド・ストライプス」が
録画されていた。

知り合いの映画好きが絶賛
していた作品だが果たして…

「グッド・ストライプス」あらすじ

人生に冷め切った緑と、優柔不断なボンボン真生
は4年もつきあっているのに、
何一つ進展しないマンネリカップル。
そんなある日、緑が妊娠していることが
発覚する。しかも妊娠5ヶ月目で後戻りできない。
ということで、できちゃった婚を報告
するために、互いの両親に会いに行くが…

できちゃった婚軽視しすぎ映画

女性の映画監督が撮ったとのことで、
妊娠時の女性の気持ちが描かれている
作品かと思いきや、完全に雰囲気映画と
化しており、ストーリーで観ると
非常にまずいのではと感じる作品だった。

まず、「できちゃった婚」に対する
各キャラクターの意識が独りどころじゃない。
全員低いのだ…

アンニュイ女子の一家も、
ぼんぼん男子の一家も
できちゃった婚に対して
のポジションが被る。

どっちも「まあ、いいんじゃない?」
みたいなテキトーな立ち位置。

せめて緑一家はガチギレした方が
いいぞ!
それでもって、妊娠中の
身体のダルさや精神的不安定さが
全然描けていない。
腹の大きさも目立たないから、
「本当に妊娠している?」
とすら感じてしまう。

極めつけは、終盤、
緑が2mぐらい下のどぶに
転落するシーン。

転落して、「アテテテ…」
となっているが、おい!
菊池亜希子、もっと痛がらないと
だめだよそこは!
しかも、中島歩!
赤ちゃんが死亡する危険性
すらあるのに、リアクションが
中途半端すぎだぞ!

冷めた男でも、
鉄仮面みたいなポーカーフェイス
役じゃないんだから、
もっと慌てろよ!

終始、「できちゃった婚」の
シリアスさ、妊娠の重みを
排除した造りに「?」を
浮かべながら観ました。

確かに、「できちゃった婚」といえば
カップル両方の親との軋轢を描く
ってのが定石になっており、
それに対する型破りに挑戦した
ことは賞賛に値する。

しかし、カップルが成長せず、
結婚するにも関わらず、
ビフォーとアフターが
一緒なんじゃ何一つ
登場人物にシンパシーを感じないぞ!

映像は、1990年代っぽい甘酸っぱい
ノスタルジーが秘められていて心地
いいのだが、ストーリーは
誠に残念な作品でしたm(_ _)m

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