“Ç”「アイ・アム・ア・ヒーロー」ゲテモノ映画祭シッチェス等を制したのも納得傑作ゾンビ映画

アイ・アム・ア・ヒーロー(2015)
I AM A HERO(2015)

監督:佐藤信介
出演:大泉洋、有村架純etc

評価:80点

日本映画はアクション、SFを撮るのが下手。
ましては漫画原作モノになると
青ざめものと言われているが、
なんとこの「アイ・アム・ア・ヒーロー」は
世界の3大ゲテモノ映画祭
・シッチェス(観客賞、最優秀特殊効果賞)
・ポルト(観客賞、
オリエンタルエキスプレス特別賞)
・ブリュッセル国際ファンタスティック
(最高賞ゴールデンレイブン賞)

を制したと言うではないか!

ネタ的にも明らかにゾンビ映画。
ジョージ・A・ロメロを初め、
あまたゾンビ映画が作られ
「ウォーキング・デッド」という
テレビシリーズまで出てしまっている
中よく勝てたなーと感心。

実際に観てみたら、
佐藤信介が「GANTZ」や
「図書館戦争」
などで
しっかり反省した上で
作っていることがよくわかる
作品でしたぞ~

「アイ・アム・ア・ヒーロー」あらすじ

冴えない漫画家アシスタント、鈴木英雄は
連載がまたしても取れず、
彼女にも家を追い出されてしまう。
思い出の猟銃と共に彷徨っている
彼に、未曾有のウイルス感染による
ZQN(ゾキュン)が立ちはばかる!

ZQNに噛まれると、ウイルス感染で
噛まれた人もZQNになってしまう中、
鈴木英雄は出会った女子高生
と一緒に富士山に逃げるのだった…

アクション、カメラワークが凄い!

本作は、いわゆるダメ男が
ゾンビ(ZQN)を通じて男になるまでを
非常に良く描けている。

普通ゾンビ映画だったら、
主人公が簡単にゾンビを
銃で殺してしまう。

しかし、本作の主人公
鈴木英雄は終盤まで
銃はおろか、
ゾンビ一匹まともに
殺せないのだ
(辛うじて数人倒しているが)。

それ故に、ラスト彼が
猟銃で絶望的なまでZQNに
追い込まれた中撃ち殺す
シーンの快感とカタルシスが
凄まじく涙が出てくる!

また、話は物語前半に戻るが、
日常が突如崩れ去る
シークエンスがこれまた秀逸だ!

街を歩いていると、
きゃーと女の人が逃げていく。
なんだろうと思っていると、
右から左からZQNが出てきて人々を
食べる。お調子者な男が
スマホでZQNの映像を撮っていると、
食される。鈴木英雄が
警察に助けを求めようと
すると、彼もZQNで、
なんとか大通りに出ると、
そこは日常ではなくなっている。

↑メイキング

これをワンカットに近い長回しで
魅せてくるのだが、これが
凄いんだよね~

日本映画もここまで出来るのかと
ワクワクさせられました!

実は王道の「ゾンビ」映画

物語の終盤、富士アウトレットパークでの
ZQN攻防戦が始まるのだが、
これが明らかにジョージ・A・ロメロ
「ゾンビ」だったりする。

沢山の物資があり安泰かと思いきや、
ゾンビが入ってきてパニック。
なんとか食料を調達したり、
脱出したりしようとする
下りが忠実に再現されている。

しかし、ここは日本な為、
武器がエアガンだったりします
(ぜってー殺せないでしょう)。
また猟銃の反動もしっかり
描いていて、銃好きには
たまらないシーンが
ここにあります。

唯一の不満点、有村架純

原作の関係上、今回どうしても
早狩比呂美を掘り下げて描けない
のだが、それにしても有村架純は
ミスキャストじゃないかと思った。

まず、漫画の早狩比呂美と似ていない
し、有村架純が「ヒロミです」という
シーンなんかヒロミ感ゼロである。

タクシーが横転しても無傷な彼女
に違和感ありありだ。

これが二階堂ふみあたり
だったら納得なのだがと
感じた。有村架純ファンとしては
消化不良な箇所だったな~m(_ _)m

とはいえ、
「ワールド・ウォーZ」の原作で
日本オタクの描写が映画版に
なかったことに怒りを覚えた人は
間違いなく安心だ!

またゾンビ映画好きも
大満足のゴア描写も
あるので安心を。

ただ、R15で収まったのが
不思議なぐらいえぐいので、
デートで観るのはオススメしない。

おまけ

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ちなみに、大泉洋の銃の構え方と
レヴェナント

」のディカプリオの
銃の構え方は酷似していますw

また、劇中で
猟銃のエアガンはないという
台詞があったがどうやら
本当のようです。


Amazonにはありませんでした。
なので、エアガン買いたくなる
だろうけど、東京マルイの
マシンガンで我慢しよう。

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